2017年の世界債券市場の振り返り 概ねボックス圏での推移

2017/12/28

2017年の世界債券市場の振り返り 概ねボックス圏での推移

 

【ポイント1】米国債利回りは年後半にやや上昇

米景気の持ち直しなどが背景

 

■2017年を通じて金融緩和策を継続した欧州(ドイツ)と日本の10年国債利回りは狭い範囲での推移となりました。一方、米国債利回りは、3月に一時2.6%台まで上昇したものの、概ね2.2%~2.5%の範囲で推移しました。こうした中、9月上旬に2.1%を割り込んだ後は、緩やかに上昇する展開となりました。しかし、2.5%を超えることはありませんでした。

■新興国の10年国債利回りも概ねボックス圏での推移となりました。こうした中、トルコ国債の利回りは上昇傾向となりました。インフレ率が上昇する中で、中銀が利上げを行わなかったことや政情が悪化してトルコリラが急落したことなどが背景です。11月下旬をピークに水準訂正が進み、12月には利上げもあり落ち着きを取り戻しつつあります。

 

 

【ポイント2】ハイイールド債は秋まで堅調

地方債等の変動性は低水準で推移

 

■米国の地方債の利回りは緩やかに低下しました。投資適格社債も緩やかに低下しましたが、9月以降はやや上昇しました。いずれも変動性の低い状況が続きました。そうした中、ハイイールド社債は、変動を伴いつつも、秋まで総じて利回りが低下しました。その後、年初からの反動などもあって利回りは上昇に転じました。

 

 

【今後の展開】長期金利はやや上昇する見込み

 

■2018年は米連邦準備制度理事会(FRB)がバランスシートの縮小を継続し、欧州中央銀行(ECB)が買取資産の圧縮を進めるなど、欧米の金融政策が変化します。新興国の景気拡大なども合わせて考えると、世界の長期金利はやや上昇する見通しです。ただ、物価上昇率が低く、欧米の金融政策の変更も極めて緩慢なため、長期金利の上昇は緩やかな変化にとどまりそうです。

 

 

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(2017年 12月 27日)

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