米経済の安定成長を示す雇用統計(2017年6月)雇用は順調に拡大、賃金は緩やかに上昇

2017/07/10

米経済の安定成長を示す雇用統計(2017年6月)雇用は順調に拡大、賃金は緩やかに上昇

 

【ポイント1】雇用者数は22.2万人増

民間サービス業が全体を牽引

 

■2017年6月の非農業部門雇用者数は前月比22.2万人増でした。前月の同15.2万人増から加速し、ブルームバーグ集計による市場予想の同17.8万人増を上回りました。

■民間サービス業が前月の同14.6万人増から同16.2万人増に、増加幅を拡大した等のためです。特に、金融業が堅調に雇用を増やしていること、小売業が5カ月振りの増加となったことが注目されます。

 

 

 

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【ポイント2】失業率は小幅に上昇

賃金は緩やかに増加

 

■失業率は前月の4.3%から4.4%に上昇しました。就業者数は増加(労働需要の拡大)したものの、それ以上に労働力人口が増えた(労働供給の増加)ためです。景気拡大の長期化に伴い就職活動を再開した人が増えたことによるものであり、労働市場の悪化を示すものではありません。

■一方、賃金上昇率は前月比0.2%増、前年同月比2.5%増でした。賃金上昇率は伸び悩み気味で、企業のコスト抑制意欲の強さを示していると見られます。

 

 

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【今後の展開】賃金・物価の上昇は緩慢、金融政策正常化は緩やかな速度に

 

■雇用統計が公表された7月7日の米国市場では、株価、債券利回りが上昇、米ドルは主要通貨に対して上昇しました。雇用者数が市場予想を上回る増加となる一方、賃金上昇率は小幅だったことから、「米景気の拡大基調に変化はなく、利上げは継続されるものの、その速度は緩やかなものになる」との見方が強まったためです。

■米景気・雇用が順調に拡大しているため、米連邦準備制度理事会(FRB)は今後も利上げを継続すると予想されます。さらに年内には、FRBが保有する資産の圧縮にも着手する見通しです。ただし、物価が安定していることなどから、いずれも慎重なペースで進められる見込みです。景気や金融市場に及ぼす影響は限定的と考えられます。

 

(2017年 7月10日)

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