トルコの債券・為替市場は足元堅調

2017/06/06

トルコの債券・為替市場は足元堅調

 

【ポイント1】トルコリラは足元堅調推移

債券市場も堅調

 

■世界的に投資家のリスク資産への選好意欲が高まり、一部の新興国通貨が上昇するなか、トルコリラも対米ドルで足元堅調に推移しています。6月2日の引け値は1米ドル=3.5リラ近辺と、16年12月以来の水準に上昇しました。

■トルコの債券市場にも投資資金が流入しています。2日の10年国債利回りは10.05% と、16年11月以来の水準に大きく低下しました。

 

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【ポイント2】政治安定期待が背景

国内景気の持ち直しも追い風

 

■トルコの債券・為替市場が堅調なのは、4月16日に行われた国民投票で、エルドアン大統領の権限強化につながる憲法改正案が承認され、政治的な先行き不透明感が後退したことが背景です。

■国内景気が持ち直し基調にあることも追い風となっています。実質GDP成長率は、クーデター未遂事件の影響で16年7-9月期に前年同期比▲1.3%となりましたが、10-12月期には同+3.5%と回復しました。

 

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【今後の展開】政治要因に注意が必要

 

■地政学リスクが一旦落ち着いているなか、グローバルに高利回りを追求する資金が当面トルコの金融市場へ流入する可能性があります。しかし、エルドアン大統領は反政権勢力への弾圧を続けており、強権政治に批判的な欧州との関係は改善が見られません。今後も政治情勢により、トルコの債券・為替市場が不安定化するリスクには注意が必要です。

 

(2017年 6月 6日)

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