堅調に推移する米国の雇用統計(2017年2月)順調に伸びる雇用者数、低下する失業率

2017/03/14

堅調に推移する米国の雇用統計(2017年2月)順調に伸びる雇用者数、低下する失業率

【ポイント1】雇用者数は23.5万人増

月平均20万人超の割合で増加
■2017年2月の非農業部門雇用者数は前月比23.5万人増となり、市場予想(ブルームバーグ集計)の同20.0万人増を上回りました。暖冬の影響で建設業などの雇用が一時的に押し上げられた可能性はありますが、これらの特殊要因を調整しても、雇用は順調に伸びていると言えます。

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 【ポイント2】失業率は低下

賃金上昇率は緩やかに加速

■失業率は前月の4.8%から4.7%に低下しました。景気拡大の長期化に伴い、求職活動を再開する人は増えましたが(労働供給の増加)、それ以上に採用数が増えた(労働需要の拡大)ためです。

■他方、賃金は前月比0.2%増でした。市場予想の同0.3%増には及ばなかったものの、底堅く推移していると評価できます。前年同月比では2.8%増となりました。上昇を続ける自発的離職者(自らの意思で退職する自己都合退職者)比率が示す通り、労働需給は引き締まってきています。これに伴い賃金も緩やかな増勢を維持する見込みです。

 

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【今後の展開】株価は堅調な展開へ

■雇用統計が公表された3月10日の米株式市場は上昇、債券利回りは小幅な低下となりました。雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことから、3月14日、15日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げはほぼ確実になったと考えられます。しかし、賃金上昇率が市場の予想に届かなかったため、市場では「その後の利上げペースが加速する可能性は低い」との見方が強まりました。

■米国の景気は拡大基調を維持していますが、米ドル高等の影響から物価の上昇は緩慢と予想されます。このため、仮に3月に利上げが実施されたとしても、その後の利上げペースは緩やかなものにとどまる可能性が高いと見られます。こうした状況を踏まえると、債券利回りはレンジ内での推移となりそうです。一方、株価は景気・企業収益の拡大を織り込む展開になると考えられます。

 

(2017年 3月 13日)

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2017年 2月24日 「FOMC議事要旨」と金融政策(米国)

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