今年を振り返るキーワード⑤ 「資源価格」(グローバル)

2016/12/30

<今日のキーワード>今年を振り返るキーワード⑤ 「資源価格」(グローバル)

原油をはじめとする「資源価格」は原材料費や輸送費など、経済の幅広い領域に影響を及ぼすため、景気の動向を見るうえで重要な指標となります。その「資源価格」は2014年半ば以降、下落が続いていましたが、16年の年初にようやく底入れし、上昇に転じました。「資源価格」の上昇は物価の押し上げ要因となり、金融政策にも影響を及ぼす可能性があるだけに、今後の動向が注目されるところです。

【ポイント1】原油価格は上昇

1バレル当たり50ドル台を回復

■原油価格の代表的な指標のひとつWTIの価格は、16年2月の1バレル当たり26ドル台を底として上昇に転じ、年央には同50ドル近傍まで戻しました。6月の英国民投票での欧州連合(EU)離脱選択などを受けて下落しましたが、その影響が一巡した後は下値を切り上げる展開となっています。

 

【ポイント2】産油国が減産で合意

CRB指数も上昇

■原油需給は緩和の状態が続いていますが、①産油国の間で協調減産に向けた動きが台頭し、12月にはOPEC(石油輸出国機構)と非加盟国との間で、01年以来15年ぶりとなる協調減産の合意が成立した、②北米のシェールオイルの生産減少が続いた、などが評価されたと考えられます。

■エネルギー以外でも、銅、アルミといった非鉄金属の価格上昇が目立ちました。特に11月以降はトランプ氏の米大統領選挙勝利で、景気刺激策発動への期待が高まったことなどが価格上昇を支えました。

■エネルギーや農産物、非鉄金属など国際商品の値動きを示す代表的指数トムソン・ロイターズCRB指数も、14年半ばからの下落に歯止めがかかり、持ち直しに転じています。

 

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【今後の展開】需要増、生産抑制で原油価格は堅調な展開が見込まれる

■国際エネルギー機関(IEA)によれば、17年の世界の原油需要は日量130万バレルほど増加する見通しです。米国のシェールオイルの生産動向にもよりますが、当面は協調減産合意による需給改善期待から原油価格は堅調に推移すると考えられます。

■中国、米国経済が持ち直してきたことから、非鉄金属の価格についても底堅い展開が見込まれます。ただし、世界経済の拡大ペースは緩やかと予想されること、米ドル高が進行していること、などを踏まえると、上値の余地は限定的と考えられます。

(2016年12月30日)

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