米国の債券市場(2016年11月その2)今後の金利上昇は緩やかなものへ

2016/11/29

米国の債券市場(2016年11月その2)今後の金利上昇は緩やかなものへ

【ポイント1】国債利回りは大幅に上昇

トランプ大統領誕生で財政拡張へ

■11月の米国10年国債利回りは、月初の1.8%強の水準から、9日に今年1月以来となる2%台に乗せ、25日には2.358%まで上昇しました。

■11月8日に実施された米大統領選挙で共和党のトランプ候補が市場の予想に反して勝利を収めたうえ、上下両院とも共和党が過半数を制したためです。減税や公共投資の拡大を唱えるトランプ氏の大統領選勝利は、米国財政収支の悪化懸念を強めました。

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【ポイント2】社債、地方債も軟調な展開

社債需要は底堅く、スプレッドは縮小

■国債利回りの上昇を受け、米社債、地方債指数は下落しました。ただ、国債に比べて利回りの高い社債への需要は依然として根強く、米社債スプレッド(国債と社債の利回り差)は小幅縮小しました。特に社債のなかでも利回りの高いハイイールド債の堅調さが目立っています。

 

 

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【今後の展開】緩やかな金利上昇を予想

■トランプ次期大統領が、財政支出拡大による景気刺激を行うと見られるため、今後も長期金利には上昇圧力がかかりやすいと考えられます。もっとも、①金利上昇は一方で米ドル高を促す可能性がある、②インフレ期待が安定している、等から物価上昇率は引き続き低位での落ち着いた動きとなる見通しです。従って、政策金利の引き上げ速度は緩慢なものに止まると予想され、長期金利の大幅な上昇が続くことは回避される見込みです。

 

(2016年11月29日)

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