最近の指標から見る豪州経済(2016年10月)景気は緩やかな拡大を持続、豪ドルは底堅い展開へ

2016/10/27

最近の指標から見る豪州経済(2016年10月)

【ポイント1】企業、家計のマインドは堅調

個人消費は底堅く推移

■2016年9月の雇用者数は前月比1.0万人の減少となりました。雇用統計は月ごとの変動が激しいため、変動を均した政府公表のトレンド値を見ると、同0.4万人増となります。トレンド値は増加の勢いが鈍ってきていますが、景況感指数は企業の採用意欲が衰えていないことを示唆しており、雇用の増勢は今後も維持される見通しです。一方、失業率は前月の5.7%から5.6%に低下しました。

■失業率の低下、雇用の増加などから、消費者マインドは上向きであり、小売売上高は前年比3%前後の伸びを維持しています。家計部門は底堅く推移しています。

  20161027as1

【ポイント2】政策金利は据え置き

物価は低い水準で安定

■豪州準備銀行(RBA)は10月4日に開催した金融政策決定会合で、政策金利を1.50%に据え置くことを決定しました。同月26日発表の7~9月期の消費者物価上昇率は、RBAの重視するトリム平均値(異常値をつけた項目を除いた物価指数)の前年同期比で+1.74%と、前期の同+1.68%から小幅上向きました。物価の下振れが回避されたことで、RBAは当面、政策金利を据え置く見込みです。

 

20161027as2

【今後の展開】底堅い推移が見込まれる豪ドル相場

■今年に入ってからの豪ドルの対米ドル相場は、緩やかな上昇トレンドを維持しています。RBAのスタンスは緩和的ですが、原油や鉄鉱石などの資源価格が持ち直してきたこと、米国の利上げが進んでいないことが豪ドルの押し上げ要因となっています。

■対円についても豪ドルは目先、底堅く推移する見込みです。日銀のさらなる金融緩和観測が根強く、豪日の金利差が急激に縮小する可能性は当面のところ低いと考えられるためです。資源価格の持ち直しも、豪ドル上昇の支援材料となる見通しです。
(2016年10月27日)

印刷用PDFはこちら→

今日のマーケット・デイリー 最近の指標から見る欧州経済(2016年10月)景気は底堅い展開:株式市場をサポート

関連マーケットレポート

2016年10月19日 最近の指標から見る中国経済(2016年10月)

2016年10月 4日 豪州の金融政策は前回に続き据え置き(2016年10月)

三井住友アセットマネジメント株式会社
SMAM マーケット・レポート   三井住友アセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向、関連する旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく説明します。また、“教えて!Q&A”では、投資に関する様々な疑問をタイムリーに取り上げ、解説します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

コラム&レポート Pick Up