日本国債の「イールドカーブ」(日本)

2016/10/05

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「イールドカーブ」とは、残存期間が異なる複数の国債について、残存期間と利回りの関係を表した曲線のことであり、横軸に残存期間、縦軸に利回りをとったグラフで示されます。日銀は新たな政策の枠組みとして、9月21日に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を公表し、その主な内容が「イールドカーブ」の操作であることを明らかにしました。

【ポイント1】日銀による「イールドカーブ」操作

長短金利の操作方針を明示

■日銀は、短期金利について日銀当座預金の政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利を適用し、長期金利について10年国債利回りが概ねゼロ%程度で推移するよう長期国債の買い入れを行う方針を示しました。

■この長短金利の操作方針は、毎回の金融政策決定会合で見直されます。日銀はマイナス金利と国債買い入れの組み合わせによって、「イールドカーブ」全体に影響を与えていくことになります。

【ポイント2】新型オペレーションの導入

円滑な長短金利操作を図る

■一般に長期金利、すなわち長期国債利回りは、将来のインフレ率に対する市場参加者の予想などに大きく左右されるため、中央銀行の操作は難しいとされています。

■そのため日銀は、指定する利回りで国債を買い入れる指値オペを新たに導入し、また固定金利による資金供給オペレーションの期間を1年から10年に延長することを決定しました。

■これら新型オペレーションは、「イールドカーブ」の円滑な操作を目的としたものですが、その効果は今後、実証されることになります。

 

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【今後の展開】日銀は市場の反応をにらみつつ慎重に「イールドカーブ」を操作しよう

■日銀は9月30日、10月の国債買い入れ計画で、残存期間5年超の国債購入額を9月よりも減らすことを明らかにしました。これを受け10年国債利回りは上昇し、ゼロ%に近づく動きが見られます。

■日銀がどの程度「イールドカーブ」を操作できるのか、市場の関心は高まっています。日銀も市場の反応をにらみつつ、今後の国債買い入れを慎重に進め、「イールドカーブ」の操作を行っていくとみられます。

(2016年10月5日)

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