最近の指標から見る欧州経済(2016年2月)~追加金融緩和と財政拡大で緩やかな景気回復維持へ~

2016/02/25

最近の指標から見る欧州経済(2016年2月)

【ポイント1】回復ペースは緩やか

消費は底堅く推移
■ユーロ圏の2015年10-12月期の実質GDP成長率は前期比+0.3%と、緩やかな景気回復にとどまりました。新興国経済の減速により、輸出が前期比減少したことが影響しました。

■ドイツは、雇用の改善から消費が底堅く推移し、プラス成長を維持しています。しかし、企業の設備投資などが力強さを欠き、緩やかな景気回復にとどまっています。

20160225eu1

【ポイント2】ドイツの景況感が下振れ

物価は2%の目標を下回る
■製造業などから構成されるドイツのIfo企業景況感指数やサービス部門の企業景況感指数の2月分は、前月から低下しました。世界経済の減速懸念の強まりや、今年に入ってからの株式市場の下落の影響を受けたと見られます。

■1月のユーロ圏の消費者物価上昇率は、前年同月比+0.4%と前月から上昇したものの、欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%を下回りました。足元で原油価格が歴史的な低水準にあることが物価上昇圧力を抑制していると見られます。

20160225eu2

【今後の展開】追加金融緩和と財政拡大で、緩やかな景気回復の維持へ

■ECBは3月の理事会で、景気や物価見通しを見直し、追加緩和を行うことを示唆しています。企業の景況感が下振れており、景気や物価を下支えするため、マイナス金利のマイナス幅拡大や国債などの購入額の拡大などが見込まれています。

■ドイツは、難民支援のため、財政方針をこれまでの緊縮から積極に転換しました。他のユーロ加盟国も同様に財政を拡大傾向に転じる国が増加しそうです。金融と財政の政策支援により、緩やかな景気回復の維持が期待されます。

(2016年2月25日)

印刷用PDFはこちら→

今日のマーケット・デイリー 最近の指標から見る欧州経済(2016年2月)~追加金融緩和と財政拡大で緩やかな景気回復維持へ~

関連マーケットレポート

2016年 2月24日 英国は「EU残留」を問う国民投票へ(欧州)

2016年 1月22日 ECBの金融政策と市場動向

三井住友アセットマネジメント株式会社
SMAM マーケット・レポート   三井住友アセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向、関連する旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく説明します。また、“教えて!Q&A”では、投資に関する様々な疑問をタイムリーに取り上げ、解説します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

コラム&レポート Pick Up