いよいよ秋の陣が始まる

2013/09/05

今年も早いもので9月に突入した。酷暑から一転して雨水や竜巻による被害が続発している。「50年に1度の…」という表現は今までの基準ではたしかにそうだったかもしれないが、日本の気候は従来の次元から逸脱しているのを実感させられる。とにかく危険が迫ってきたと判断すれば、無理をせずに安全の確保が第一である。

さて、8月のモデルポートフォリオのご報告から。

8月のマーケットは米国市場は反落、日本市場は続落した。

米国市場は反落し、NYダウの月間の下落幅は2012年5月以来1年3ヶ月ぶりの大きさとなった。8/5に史上最高値となる15658ドルを付けたものの、景気好調を背景に要人による相次ぐ金融緩和早期縮小への言及がなされたため、売り優勢モードとなった。加えて長期国債の利回りが急上昇し、相場の重荷となった。8月下旬に入るとシリア情勢の悪化による米国の軍事介入が取り沙汰され、リスクオフの動きが鮮明となった。8月は週間ベースで見ると4週連続の下落を記録。8月のダウは14810ドルとなり689ドル下落し月間の騰落率は-4.4%。ナスダックは3589ドルとなり37ドル下落の-1.0%となった。

日本市場は4ヵ月連続の下落(08年6月~11月の6ヵ月連続下落に続く記録)。8月の初旬こそは大きく上昇して始まったが、SQ算出を控えた思惑的な先物売りが出て大きく崩れた。加えて、米国株が金融緩和策縮小の懸念で値を崩したことや下旬にはシリア情勢の緊迫で売り圧力が高まった。為替は96円台まで円高が進んだ。売買代金は8/12から15日連続の2兆円割れとなり、9月の重要イベントを控えて様子見ムードが強まった。8月の日経平均は13388円で取引を終え、先月末の13668円から279円下落し月間騰落率は-2.0%、Topixは-2.3%となった。一方、小型株市場はジャスダック平均が-4.2%、マザーズ指数は-11.4%となり小型株の方が下げがきつかった。

太田忠投資評価研究所のインターネットによる個人投資家向け「投資実践コース」 における8月のパフォーマンスは+0.6%となり、年初来は+22.0%(7月末+21.3%)、累計では+94.7%(7月末+93.5%)とやや持ち直した。保有株式のウェートは7月末の87%から82%へダウン。ヘッジ戦略は現在おこなっていないため、ネットロング比率は7月末の87%から82%へ下落した。

7月に引き続き8月も結局は戻りを試す相場展開とはならなかった。8月初旬こそ日経平均は14466円まで上昇したが、結局は6月下旬以来の2ヶ月ぶりの安値となる13388円の水準まで下落。月次ベースでは279円安だが、月中高値からは1000円安と冴えなかった。

しかしながら、いよいよ秋の陣が始まる。9月から10月にかけてが天下分け目の関ヶ原である。9/7のIOC総会において2020年のオリンピック開催地が発表され、9月中旬には米国のFOMCにおいて金融緩和縮小策の行方が決定される。また、緊張の高まっているシリア情勢についても米軍による軍事介入をするか否かも判断が下される。そして10月上旬には消費税導入に関する決定がなされる予定であり、10月下旬からは中間決算の発表が本格化する。

東京でのオリンピック開催が決定されると、マーケットかなり明るいムードを取り返すだろう。金融緩和縮小が想定よりも小規模にとどまることもプラス、予定通りの消費税導入もプラスに働くと思われる。

逆にこれらと異なった結論が出てくれば相場全体はダウンサイドの様相が強まり、6/13につけた直近の日経平均安値12415円を視野に入れた下落は覚悟する必要がある。

売買代金は9/4の時点ですでに18日連続の2兆円割れである。コンスタントに2兆円を超える状況にならなければ相場全体での上昇トレンドを描くのは難しい。

非常に重要な局面になってきた。

太田忠投資評価研究所株式会社
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