いよいよアベノミクス相場第二幕へ

2013/07/19

いよいよ夏本番。

今年は例年よりも梅雨明けが早まった分だけ、夏が長くなる可能性が高い。すでに熱中症による搬送数は記録的な状況だが、十分に気をつけたいものだ。私の子供の頃は真夏でも気温が30℃を超える日はそう多くなかった。「今日は31℃だった!」と大騒ぎをしていた記憶がある。真夏の平均気温は少なくとも3℃くらい上昇しているのではないか。

さて、6月のモデルポートフォリオのご報告ならびに近況についてである。

6月のマーケットは日米市場とも不安定な動きとなった。

米国市場は7ヶ月ぶりに下落。FRBによる早期の量的金融緩和縮小懸念が続いていたが、6/19のFOMCでバーナンキ議長が「今後の経済動向次第で年内に国債の購入ペースを縮小するのが適切であり、2014年には購入停止の可能性もある」と言及したため、売り優勢の展開となった。6/20にはNYダウは今年最大の下げとなる353ドル安を記録した。加えて、中国株の下落も重荷となった。一方、マクロ経済指標は新築住宅販売件数、消費者信頼感指数などが4~5年ぶりの高水準となるなど明るい数字が相次いだため買戻しの展開に。6月のダウは14909ドルとなり206ドル下落し月間の騰落率は-1.4%。ナスダックは3403ドルとなり52ドル下落の-1.5%となった。

日本市場は急落後にリバウンドする展開。5月の日経平均の値幅は2038円(東日本大震災の11年3月の2148円に匹敵する大きさ)であったが、6月においても1329円と1000円を超える大きさとなった。米国の金融緩和縮小懸念、対ドルで93円まで進んだ円高、中国経済の減速やシャドーバンキング問題により中国株が急落したことを背景に6/13には日経平均は12445円まで下落し、日銀が異次元金融緩和を発表する前日の4/3の水準(12362円)に戻り、これまでの上げ幅をすべて帳消しにする場面があった。しかしながら、その後は為替が再び円安に転じたことや米国株および中国株が持ち直したことにより徐々に落ち着きを取り戻した。6月の日経平均は13677円で取引を終え、先月末の13774円から97円下落し月間騰落率は-0.7%、Topixは-0.2%となった。一方、小型株市場はジャスダック平均が-9.9%、マザーズ指数は-25.5%となり急落した。

太田忠投資評価研究所のインターネットによる個人投資家向け「投資実践コース」における6月のパフォーマンスは-1.3%となり、年初来は+21.6%(5月末+23.2%)、累計では+94.0%(5月末+96.6%)とやや後退した。保有株式のウェートは5月末の85%から変化なし。ヘッジ戦略は現在おこなっていないため、ネットロング比率は5月末の85%から変化なしである。

5月に引き続き6月もヒヤヒヤする展開だった。5月中旬までの上昇スピードに対する警戒感がそもそもの引き金となった日本株の急落であるが、6月に入ると「米国金融緩和策の早期縮小懸念」「急激に上昇する円」「中国経済および金融システム懸念」などの外部要因が加わり、投機的な動きで下落が加速した。しかしながら、これまでの過熱感はすべて解消され割安感が出てきたことや、外部環境の落ち着きで6月下旬には戻り歩調となった。

6/13につけた日経平均12445円が短期的なボトムとなった可能性が高く、7月からは上昇をうかがう展開となっている。7月下旬より1Qの決算発表が始まり、このあたりから本格的リバウンド局面となるかが試される。アベノミクス相場は5月中旬までの「期待値で株価が上がる」第一幕から、「本当に業績がついてくるのか」が試される第二幕入りだ。

米国市場が再び史上最高値を更新中である。為替も100円台まで戻ってきている。年内に105円に向けての円安トレンドは続き、日経平均は16000円突破を再び目指す可能性が高いと考えている。

私個人的には16000円を突破するかどうかにはあまりこだわっていない。横ばいでもかまわない。マーケット全体の水準そのものよりも大事なのは個別銘柄の動向である。7月のモデルポートフォリオは5/17につけた週間ベースでのパフォーマンス高値+110.3%の奪回にあと一歩まで迫ってきている。

太田忠投資評価研究所株式会社
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