日銀は想定通りの政策維持。当面日米金利の急激な変動に注意

2017/06/16

● 米国は想定通り0.25%利上げ。かつ、FRBの保有する資産の年内圧縮を発表。しかし足元の物価上昇率は低く、追加利上げの時期は不透明に。

● 日本は、前回から金利、資産購入目標とも現状維持。金利は会合後日米ともに大きく変動し、これに為替も連動。選挙イベント消化で、当面金利動向に注目が集まるだろう。

● 注目は米国の金融政策。資産縮小早期開始の憶測もあり、金利変動が大きくなる可能性。米国のインフレ率が回復しなければ、利上げ期待が後退し再度円高に向かうリスクも。

日米金融政策のポイント

日本:6月16日、日銀の金融政策決定会合で金融政策の現状維持が発表された(金融政策の概要は後掲図表8を参照)。

政策金利は、物価上昇率に依然として勢いがないことや(図表1)、かといってマイナス金利は、銀行、投資家、消費者など多くの市場関係者から不評を買っていることから(図表2)、しばらくは動かすのは難しそうだ。

また、資産購入目標額の減額についても、既に実質的には買い入れ額を減額していることも考えれば、今後の政策に柔軟性を残すためにも、急いで目標値を変える理由も乏しい。

一方、イールドカーブ・コントロールでゼロ%程度に固定している10年国債金利は、実態に合わせて引き上げられる時が来るかもしれないが、それもインフレ率などの環境がある程度整ってからになるだろう。これらのことから、日銀の政策金利については、今後も、しばらく動きはないと思われる。
 
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