月間のアノマリーに突入~変化日は11日

2015/12/07

※「増田足 年末株式講演会」(定員100名様)のお知らせ:

○日時:2015年12月12日(土)13時00分~
○会場:よみうりホール(東京都千代田区有楽町1 – 11 – 1 読売会館7階)
○お問い合わせ:TEL 03-3231-0551(会場事務所直通)
○参加費:無料(事前のお申し込みが必要です)

○当日のスケジュール
開場    : 12:00
開催時間 : 13:00〜16:00

【内容】
◆『申酉騒ぐ』相場の2016年はバブル元年だ
◆企業業績(ファンダメンタルズ)はこれで読み解け
◆株経新聞・みん株編集長・冨田康夫VS日刊チャート新聞編集長・松川行雄の対談

主催 株価チャート分析ソフト「増田足」 『増田経済研究所』
共催 業績予想データ「IFISコンセンサス」でお馴染み 『アイフィスジャパン』
共催 日本最大級の個人投資家向けソーシャルメディア 『みんかぶ』

当日ご参加の方には、相場に関するお楽しみプレゼントもあります。

※ECB理事会、米雇用統計、OEPC総会と、これらに対する市場の反応については、黄金週報(編集長の独白)5日掲載済みで詳細を解説していますので参照ください。

※以下は、12月4日に、会員向けに配信された7日用の朝刊・早出し版のレポートです。

***今朝の要点***
1.週末の米国株式市場は、強い雇用統計を受けて急反発。主要指数は軒並み2%級の上げ。ただ、位置は、前日の下げを奪回したていど。肝心のダウ輸送株指数は半分戻した程度であり、50日線の奪回には及ばず。ジャンクボンドも3日続落。

2.日米株式市場とも、木金両日の出来高はほぼ不動。株価水準だけ乱高下したものの、実勢はほとんどなにも大きな変化を意味していない。

3.前日のECB理事会で大反発となったユーロは、早くも戻り一巡で、一服。OPEC総会で想定外の生産枠拡大決定にもかかわらず、原油の下げはきわめて限定的。全体として、マネーは今週の米国FOMC後のステージを決め撃ちできず、静観の構えか。

4. 週明けの東京は19,700円近辺でのスタートを想定。殊の外、底堅ければ、今後、これらの業種に循環物色(=水準訂正)の動きが広がる可能性が出てくる。

5.戦略方針は、変わらず。「警戒モード、キャッシュ比率2割」維持。銘柄入れ替え自体は積極的に行って可。
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【ストラテジー】
★米雇用統計で、米国市場急反発。
前日のECB理事会ではしごをはずされ、急反落となった米国市場ですが、週末金曜日の雇用統計は非常に強い内容であったことから、今度は急反騰となりました。
しかし、日米市場ともこの週末の二日間はまったく出来高に変化がないので、株価水準だけが、右往左往したにとどまります。
大きな変化があったとは言えません。

★米主要株価指数の位置。
全体として、木曜日の下げを戻したというだけの状態です。
S&P500は200日移動平均線を奪回し、木曜日の水準を上回っています。
が、重要なダウ輸送株指数(1083)は、ようやく前日の下げ幅の半分を戻しただけであり、50日線は割り込んだままです。
総合株価指数が2%級の反発であったのに対し、ダウ輸送株は0・8%ていどの反発にとどまっています。これがネックです。
また、リスクに一番敏感なジャンクボンドETFですが、11月13日以降のボックスレンジの下限まで、これでじりじりと3日続落商状です。ここを割りますと、下にすっぽ抜けてしまう非常に危うい水準(ネックライン)に到達していますから、警戒が必要だということです。

★グローバルマネーの収縮は、とりあえず一服。
ECB理事会でアテがはずれたユーロは、対ドルで反落。
前日とんでもないユーロ高(ユーロ空売りの手仕舞い)も、いったんは収束したようですから、グローバルマネーの収縮は、一服というところです。
まだここからユーロがさらに買い戻されていくか、再び売られなおすかは、流動的です。
(詳細は黄金週報・編集長の独白を参照)

★OPEC総会で、あろうことか生産枠拡大。
これも、黄金週報で詳しく解説しているように、驚くべきことにOPECは原油の生産枠の拡大に踏み切りました。文字通りであれば、原油は滑落しそうなものですが、弱いとはいえそれはありませんでした。
ほとんど最終的には前日の水準と変わらず、やや下げたという程度でおさまっています。
一見、下げ渋りにみえるこの原油相場が、来週のIAEAの対イラン採取勧告でも(経済制裁解除に動くはず)さほど下げないということになりますと、もはや原油安をきたすような直接的材料が当面ほとんど無くなってしまうので、原油は、Wボトム形成で反転していくか、大変注目される展開になりそうです。

★今週の相場環境。
4日の黄金日報・夕刊(今日のまとめ)で、以下のように書きました。

「テクニカル(機械的な)下げにすぎませんから(ジャンクボンドが大きく下げていないことで、はっきりしている)、通常の月間のアノマリー通り、来週の日本のメジャーSQまでで、大方底入れの目処がつくでしょう。
たいていは、早い段階で底入れしますから、本日の安値が底値になるという可能性も十分あるわけです。」

金曜日4日の安値が、底値かどうかは、まだわかりません。
今週一杯、まだ月刊のアノマリーが続きますから、まだ事態は流動的です。基本的に、20日前後(この週末)までは、クリスマス休暇前ということで、ファンドのポジション調整としての売り圧力が断続的に発生するはずです。
イベントはそのときの、口実に使われる公算が高いわけです。

★一番理想的な相場状況。
この月間のアノマリーで相場が乱高下するとして、その後のシナリオで一番理想的なのは、言うまでもなく以下のような状況の発生です。

・ユーロが対ドルで軟調であること。(クロスで、円が軟調であること。)
・米国債が軟調であること(利回りは強含み)
・ダウ輸送株やジャンクボンドETFが、堅調であること。
・原油・非鉄などの商品市況も堅調であること。

ドルと商品市況は逆相関ですから、どちらも堅調であるということは、矛盾です。
が、小幅な動きであれば、どちらも堅調ということはありえます。
ドルがどんどん強くなっていくようですと、商品は下落。ドルがどんどん弱くなっていくようなら、商品は上昇ですから、後者の場合、それでも株が強いというためには、日米企業業績やマクロ指標が強いという全体がどうしても必要になってきます。
これには、まだ日柄が必要でしょう。

★戦略方針。
戦略方針は、週明けの段階では変更ありません。
「警戒モード、キャッシュ比率2割」のままです。
ダウ輸送株が50日移動平均線を回復していない以上は話になりません。増田足でも、3日足が75日足を割り込んだままです。四次元では、下げ止りが示唆されています。
虎の子のキャッシュは、安易に無駄撃ちしないようにしましょう。銘柄の入れ替えは積極的に行ってよいでしょう。
とくに、先週末から、逆行高銘柄が出始めていますから、そこに資金集中していくようなつもりでいればよいでしょう。
ちなみに、先週末、金曜日に逆行高していた黄金・チャンピオン銘柄は以下の通りでした。

(4日逆行高していた黄金銘柄)
オカモト5122
リョービ5851
ユーグレナ2931
マイクロニクス6871(変わらず)
フェローテック6890

(4日に逆行高していたチャンピオン銘柄)
雪印メグミルグ2270
あいHD3076
アイスタイル3660
SCSK9719

ただ、これらはかなりディフェンシブ銘柄で占められていますから、狼狽売りの中で、第一次反応が現われているだけでしょう。
今週日柄が経過していく中で、先週末の下げに対する個々の銘柄の地合いがはっきりしてくるはずです。
個人的には、マイクロニクス、フェローテックに期待しています。

(文責:松川)

以上

増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
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