GWをどの銘柄で、どうしのぐか。

2015/04/27


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※4月22日(水曜日)の日刊チャート新聞・夕刊から抜粋。

▼GWをどうしのぐか?
テーマは、次第に近づいているGWをどうしのぐかということに尽きるでしょう。
結論からいうと、GWそのものが飛び石であること、GWの後、5月後半が要注意タイミングと考えるので、GW中は(1割くらい多少のキャッシュポジションは良いとして)基本的にはフルインベストメントでホールド持続でいけるのではないか、と想定しています。
要注意は、5月後半。
6月に再び上値をトライするものの、そこで上値を一段と抜こうが抜くまいが、今年前半の運用としてはいったん株式投資から離脱するタイミングになってくるかもしれません。

▼Sell-in-May(5月に売れ)の要因。
例年5月の高いところを売れというのが、一つのジンクスとなっていますが、今回この下げの要因ですが、まずは5月のイベント・スケジュールを確認しましょう。

(5月のイベント・スケジュール) ・・・図表割愛

まず重要なのは、5月という月周りの修正として、前半は70%以上の確率で相場が上昇してきたという事実です。
従い、下がるリスクは、アノマリー的には後半となります。
GWは中旬で終わりますし、途中は飛び石ですから、無理にキャッシュポジションを大きくしておく必要はなさそうです。
では、実際に下がる要因として考えられるものはなんでしょうか?

(Sell-in-Mayの要因) ・・・図表割愛

図表で示したように、1.米国の好需給が終わる、2.5月24日のEU財務相会議で決裂のリスク、3.米国企業業績の鈍さ、と三つが一番大きい外部要因です。
が、1は東京市場に関しては、国内機関投資家が新年度入りの運用本格化の時期になります。2は、そもそもギリシャ問題に対して、金融機関はすでにヘッジを充分しているか、退避しているはずですから、ダメージは軽微。3は米マクロ・ミクロに勢いがなければ、利上げは先送りですから過剰流動性が維持され、強いということであれば、景気回復で利上げは当然ということになるでしょうから、そもそも問題にならない。
以上のように、相場下ブレする可能性はつねに潜在するものの、これで相場が本格調整入りするとは考えにくいのです。

▼6月に向けて、相場一段上昇の要因。
従い、5月後半の下ブレリスクを消化できれば、今度は6月に向けて相場上昇の要因が控えています。

(6月上昇の要因) ・・・図表割愛

その起点になるとすれば、5月26日の安倍首相の訪米でしょうし、目下協議が進捗しているTPPの合意が成れば、外人の評価が非常に高まることは必至でしょう。
国内需給では、機関投資家の買いを加速させる要因として、月末の株主総会があるということです。
増配、自社株買い、M&A、提携などポジティブ材料を会社側が発表ラッシュとなってくる可能性が高いのです。
このため、5月後半の下ブレが仮にあったとしたら(とくにヘッジファンドは中間期末です)、そこは今年前半の相場を仕上げる上では、最後の買いチャンスということになりそうです。
さらに、6月上昇が実際に起これば、それに対して、6月末にはミューチュアルファンド(一般投資信託)の中間期末になりますから、益出しの売り圧力も次第に高まってくる可能性は警戒しておかなければなりません。

▼ポジション管理~まとめ。
以上解説したことをまとめますと、GW前はフルインベストメントで持ち越し。
飛び石で市場が開く30日、5月1日のところで、どれだけキャッシュポジションを広げるか、ということになります。
これは、基本1-2割ほどでよいでしょう。
万一、本日以降、この30日、5月1日までの間に、日米株式市場がことのほか高騰してしまった場合には、一気に半分まで株式保有を落とし、キャッシュ半分にしましょう。
高騰続きでなければ、上述のように1-2割のキャッシュ比率で良いと思っています。
このへんは相場によりますから、流動的です。この点は、今後日々チェックしていきましょう。
とくに、昨日・本日とやや東京市場は楽観的にすぎる嫌いがあるので、われわれは慎重な心積もりでいましょう。

▼ポートフォリオの構成銘柄入れ替えのポイント。
強い銘柄、含み益の大きい銘柄をあくまで残し、買い増し。
すでに、これは当レポートでも4月の新年度入り前後から、ずっと解説していることですが、改めて強調しておきましょう。
ポートフォリオの構成銘柄の入れ替えに関しては、前提としてはパフォーマンスの悪いものを処分するということです。
含み益が増大しているものを買い増しすることは定石です。
さて、黄金銘柄・チャンピオン銘柄リストから銘柄を選択したり、既保有銘柄をチェックする場合、なにを優先させるか、という点を具体的にやってみましょう。

(銘柄選択のポイント) ・・・図表割愛

この図表で示した通りです。
黄金・チャンピオンいずれも、成長率では低PEG、基準となる足(25日・13週足)で常に投資適格銘柄をチェックしているわけですし、信用倍率や高ROEも加味しています。
しかも、上昇率ランキングの常連銘柄ですから、動いたときの株価変動率でも申し分ありません。
従い、このリストの要求項目に入らない部分で、さらに絞込みをかけてみましょう。

(GWに向けての決め打ち用、暫定リスト) ・・・図表割愛

1  最優先グループ~下げに対する耐久力。
まず、下げに強いという点です。
4月1日の大幅下落、20日の大幅下落懸念にさらされた、この二日間で、逆行高した銘柄は耐性が強いということです。
もっと言えば、機関投資家の組み入れが、まだ充分ではない可能性のある銘柄群だということです。
赤印の銘柄は、4月1日も、20日も、いずれも逆行高した銘柄です。

ディップ2379
双日2768
ソニー6758
(ファナック6954)
サイバーダイン7779
空港ビル9706
(ファーストリテイリング9983)

このうち、ファナックやファーストリテイリングは、日経平均をもてあそぶ外資系のおもちゃになりやすいという点があるので、ある意味当然かもしれませんが、面白みには欠けます。
そうすると、実質的にはディップ、双日、ソニー、空港ビル、サイバーダインの4銘柄ということになります。
中でも優先は、チャートを見れば一目瞭然。ソニーと双日です。空港ビルは調整一巡から動意を待つ。サイバーダインは持ち合いブレイクを待つということになります。

このほかでは、4月1日、20日いずれかで逆行高した銘柄ばかりということになります。

2  次善の選択肢~機関投資家が買っていると目されるチャート形状。
機関投資家が明らかに買っていると目される45度角の上昇チャートとなっているものが、以下の銘柄群です。

アスクル2678
フルキャスト4848
東邦亜鉛5707
パナソニック6752
任天堂7974
山善8051

以上、6銘柄です。
この中で一番優先度が高いのは、任天堂、山善、パナソニックです。
フルキャスト、東邦亜鉛を、この高値持ち合いの静かなところで拾っておくかどうか、です。
アスクルは休んでは上がり、上がっては休むの繰り返しですから、持ち合い期間中に拾っておくかどうかですが、やや時間がかかるかもしれません。

3  優先度がやや低い~売り手の信用期日まで日柄的余裕あり。
次に、大きな需給です。
売り手の信用絶対期日までまだ日柄的な余裕があるものりです。
直近3ヶ月に、調整しており、それが安値となって足元で上昇している銘柄というのは、売り手にとっての信用絶対期日が3ヶ月は先になるわけですから、彼らの買い戻し圧力が今後まだ持続的に発生する、日柄的に充分な余裕があるものを優先させましょう。
逆に、直近高値をつけて下げてきている場合、それが昨年10-11月ごろに安値であった場合は、すでに絶対期日迎えとなっているわけですから、改めて売りなおされるリスクが高いということになりますから、優先度は非常に低くなります。

亀田製菓2220
日本駐車場開発2353(本日子会社、日本スキー場開発上場で、そちらに資金が向かったのでしょう、大幅安ですが、これは一過性の要因です。)
GMOペイメント3769
イハラケミカル4989
フォスター電6794
トプコン7732
象印マホービン7965
日本梱包運輸9072

以上のように、チャンピオン銘柄が多いです。
つまり、今月絶対期日迎えのものが多いということです。
そのため、戻り相場で戻りきれないという危険性も高いということになります。
その中で、絶対期日から免れているのは、なんといっても象印マホービンです。
これが圧倒的な優先度の高い銘柄です。

4 残余の銘柄群
これ以外の銘柄(図表中では、黒字の銘柄群)は、この区分から言えば、一番優先度が低いのですが、それでも一般株に比べれば、4月1日、20日に逆行高をしているわけですから、けしてあなどれません。

グリコ2206
スタジオアリス2305
キッコーマン2801
(レナウン3606)・・・この銘柄、黒字であれば、低PBR1倍以下が効いてくるかもしれません。
エーザイ4523
日本カーボン5302
JVCケンウッド6632
ジャムコ7408
TASAKI 7968
ピジョン7956
ラオックス8202

以上、11銘柄です。
多くがチャンピオン銘柄であり、絶対期日を迎え、調整色が深いものばかりです。
調整一巡とみて入るのは、いささか懸念が残ります。
戻りきれないという危険性があるからです。
その意味では、TASAKI、ラオックスのように、その懸念を吹き飛ばすように上値をブレイクしたものは、優先度が高いとみていいでしょう。
ちなみに、レナウンもそうなのですが、非常に癖が悪いので、取り扱い厳重注意です。

図表の合計33銘柄を4つの優先度で区分しました。
つまり、4銘柄が絞り込まれるわけです。
一応、最後に出遅れに資金が向かっている傾向が顕著です。
従い、黄金・チャンピオンのリスト中では、低PBR、1倍以下の場合は、銘柄名の後に、bというアルファベットを付しています。
これは、双日2768、JVCケンウッド6632、日本梱包運輸 9072、取り扱い注意ですがレナウン3606もそうです。
現時点で王道でいけば、双日、裏技でレナウンというところでしょうか。

毎日、循環物色が繰り返される中で、さまざまな銘柄に目移りするくらいであれば、この4つの区分から、4銘柄、あるいは、3銘柄をピックアップしてGWをしのぐというのはどうでしょうか。

(癖ダマ~電力株という選択)
以下、26日(日曜日)配信の、早出し版「黄金日報・朝刊4月27日用」から一部抜粋して、以下、追記します。
:::::::::

ここからの一週間、GW直前、なおかつイベントが目白押しですから、相場の上値がどうしても重い展開が予想されるわけで、ましてや日経平均のRSIはダイバージェンス(逆行現象)気味です。
これが大きな調整になるとは考えにくいものがあるとはいえ、持ち合う可能性は十分にあるわけです。
そういう局面で、逆行高しがちなのもののひとつに電力セクターがあります。
折りしも、鹿児島県住民らが九州電力9508の川内(せんだい)原発再稼動差し止めを求めた仮処分について、鹿児島地裁は22日に、申し立てを退ける判断をしています。
反対派が、再稼動阻止の最後の砦としていたものを、いわば原発推進派が破砕したことになります。
政府は、原発比率を2割とした2030年時点の原発比率に基づく電源構成(エネルギーミックス)の方針ですから、原発復権ということにほかなりません。
政治的には非常に難しい問題で、政争の種になりますので、相場もなかなか一様ではないでしょうが、セクターとしてじわじわ上げてきていることは事実です。
今週、電力株の動きには注目です。
ベンチマークは当然東電9501ということになりますが、仮に電力株が、市場全体の足踏み状態の中でブレイクしてくるという動きが見られるのであれば、「黄金銘柄リスト」としては、レナウン3606と同じように、取り扱い厳重注意ですが、電力株をいくつか組み入れる判断を検討したいと思います。
この場合、ポイントとなるのは、信用倍率です。
低信用倍率、1倍以下のものは、以下の通りです。

沖縄電力9511
中国電力9504
北陸電力9505

この信用倍率で攻めるか、それとも東電のように、PEG1倍以下、ROE33%という、一見超優良株と見まごうばかりのファンダメンタルズデータに、帳簿上にはなっている指標銘柄を攻めるか、ということになります。

総じて電力株は、PBRが1倍前後か、1倍以下のものも多いので、バリュー的にも、データ上は驚くべき割安さにあります。

もし、電力が動いた場合に、選択をベンチマークの東電なのか、それとも上記3つの低信用倍率の地方電力か、株価の動きの速さ、ピッチで判断することになるでしょう。

この手の癖ダマねらいに躊躇しない向きは、この切り口がよいのではないか、と思います。
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以上解説してきたことから、すでに挙げた銘柄群、とくに「優先度が高い」とした銘柄をいつも念頭に入れておき、日々チャンピオン銘柄にしろ、黄金銘柄にしろ「絞込み銘柄」をチェックしていただきたいと思います。
基本は、「絞込み銘柄」でよいのですが、これですと、やたらと目移りがするという向きは、上記で解説した銘柄群にターゲットを定めてしまえばよいでしょう。
ほかの銘柄には、目もくれないということです。
パフォーマンスを挙げるには、投資を最終的には集中しなければなりません。
集中するということは、裏を返せば、ほとんどの銘柄を捨てるという判断にほかなりません。
ここからは、分散ではなく構成銘柄の集中を高めていきましょう。
分散のままでは、利益も分散してしまうからです。

以上

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