個別銘柄物色の異変~高ROE買い疲れ一服、低PBR物色台頭。

2015/04/20

(以下、4月18日・土曜日に会員向けに配信した黄金週報から抜粋したもの。)

※17日、米国市場急落です。ダウ輸送株が再び200日線割れですから、注意が必要ですが、今のところ一過性で終わる可能性が高いので、フルインベストメントから戦略方針は変えません。まず、急落の原因が、欧州のギリシャ債務懸念と中国の空売り促進策発動といういずれも、非米国の材料だということ。また、ダウ輸送株(景気先行)、ダウ公共株(金利敏感)、そしてジャンクボンド(リスク過敏)の三つの下げ率は、主要3指数などにくらべて、1%も満たない軽微なものであったこと。以上のことから、週明け、改めて市場の反応を見て判断しようと思います。詳細は、明日掲載する、20日付け黄金日報・朝刊の「早出し版」で解説します。

▼ROEからPBRへ、新たな物色の主眼台頭。~ちょっと面倒臭い解説。
(低PBR銘柄が突如物色された昨日の相場)
以前、チャンピオン銘柄リストの解説において、構成銘柄にはディフェンシブ系の銘柄を含めて、ほとんど低PBR銘柄が無く、目下相場にはまったくバリュー的な発想で買うという動きが無い、としていました。
そこに異変が起こったのは、昨日(4月16日)の相場です。
メガバンク、地銀と銀行株の一斉高がそれでした。
一体、誰が買っているのかわかりませんが、今月(10月も)は、かんぽ生命が毎年買いを入れてくるという投資行動パターンから、かんぽ生命が買う銘柄を先取りした動きという見方もあります。
いずれにしろ、買われた銀行株というものの特徴は、圧倒的に低PBR銘柄ばかりだということです。
これまで高ROE銘柄がテーマでしたが、買い疲れてきたところで、突如出てきたのがこの低PBR銘柄物色です。
(以下、ROE,PBR,PERの関係式の解説については割愛)

▼黄金銘柄絞込み表。
本日の「絞込み表」銘柄は6です。
一気に減りました。

ラオックス8202
東邦亜鉛5707
サンフロンティア8934
双日2768
アスクル2678
北川鉄工6317

微妙なのは、アスクルだけで、あとはこの環境でも順当に買いで対応できる状況にあると判断します。
さてそこで低PBR銘柄ですが、実は東邦亜鉛5707も、直近までは1倍割れでした。このところの連騰で現時点では1.02倍と1倍を超えてきたところです。素材系では、同じく非鉄の山陽特殊製鋼5481が、未だに0.86倍です。また石油資源開発1662も0.33倍ですから、原油暴落によって、バリュー的には非常に割安な水準まで滑落していたことがわかります。
以来、上昇してきている中で、まだこの低PBRです。
昨日組み入れた北川鉄工も、1.06倍ですから、基本的には低PBRです。
すでに、夕刊でも述べましたが、銀行・商社がここ二日、盛んに物色されています。京都銀行、双日が典型的なものです。
千葉銀行、横浜銀行も急伸前は、1倍割れでした。
このほかでは、ディフェンシブの富士フイルム4901も1.1倍と低い位置にあります。
個人的には1.3倍くらいまでは、割安だという認識でいます。

▼チャンピオン銘柄リストの、絞込み銘柄

以下4銘柄のみということになります。

6952 カシオ
8766 東京海上
6201 豊田織機
5108 ブリヂストン

投資適格銘柄が17しかないという、非常にチャンピオン銘柄としては珍しく少なくなっていますが、「絞込み銘柄」にいたっては、さらに少なく、わずか4銘柄です。
このうち、目下市場で物色の重点がおかれはじめているように見える低PBR銘柄(1倍以下)は、カシオと東京海上の2銘柄だけです。
このところ、新年度入り前後から、手変わりが鮮明になると警告してまいりましたが、非常にそれが現実にはっきりしてきました。
現在、チャンピオン銘柄は、アゲンストです。
年初からは、一時26%の平均パフォーマンスですが、現時点では23%のパフォーマンスに低下してきています。
1-3月が、黄金銘柄リストにとっては非常にアゲンストの風が吹いていたとの同じ状況が、今、チャンピオン銘柄を襲っています。
原則的には、週足で、3週足がブルーになったら各位のポートフォリオからは処分する、ということにしています。
週末まで待って、確定足でその判断をするか、ウィークデーでブルー足になったら、即座に売却処分するかは、各位の判断に委ねられます。
わたしは、個人的にブルー足の長さが大きければ、週末まで待たずに、安全を期して処分してしまうほうです。
現在アゲンストの風が吹いているチャンピオン銘柄については、黄金銘柄と両建てし、黄金銘柄にやや比重をかけていくのが妥当だと思います。
ちなみに、この今週最後まで残った先述の「絞込み銘柄」4つは、どのチャートも同じではないかと見まごうばかりに酷似しているのは、驚きです。
それだけ強いということなのでしょう。

以上

増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
本資料は情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。
銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
本資料の情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本資料の記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本資料の記載内容は、予告なしに変更することがあります。

商号等:有限会社増田経済研究所/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1069号

コラム&レポート Pick Up