黄金日報・朝刊~米国株式相場、調整一巡か今週確認。~個別銘柄のねらい目。

2015/04/13

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今回は、週報ではなく、本日の日刊チャート新聞・朝刊を紹介しておきます。
毎週月曜日の朝刊は、前日の日曜日(今回は4月12日)に配信しているものです。
火~金曜日は、当日朝7時半ごろに配信しています。

●キャタピラー、ユニオンパシフィックなど、大幅反発にみる相場好転の兆候。
●ドル円は、120.20円台で推移。

▼米主要株価指数は、軒並み上昇。
先週末の米国主要株価指数は思いのほか大きく上昇。
GEが金融部門の大幅縮小、保有不動産の売却など、リストラを発表したことが好感されたようです。
このほか、アップルAAPLは、アップルウォッチの予約受付を開始しましたが、最初の6時間で24日の初回出荷分を完売。
マクロ的には、リッチモンド連銀のラッカー総裁(最もタカ派と目される)の「6月利上げ」の主張は、ほとんど無視された格好でした。
米10年国債利回りは、若干低下したものの、ほぼ横這い。
これに一番反応するダウ公共株も、若干上げたものの、ほぼ横這いです。
その他の指標を見ますと、景気や企業業績の実体の改善を次第に織り込みなおしている様子が伺えます。
ダウ輸送株指数(景気先行)が、大きく続伸して、200日線から上方乖離を強めました。
ジャンクボンドETFのようなリスクに一番敏感な商品も、ここ3日の中段持合いから上値をとりました。

▼驚きの米国企業業績~PEGがなんと、0.91倍に急低下。
一番の驚きは、直近の米国株式のPEGの急低下です。
2倍以上あったものが、今回の四半期決算が始まったところで、0.91倍に急低下しています。
S&P500の平均です。
あくまで予想数値ですが、ロイターなどの調査によるアナリスト集計数値、-2.8%減益予想と大きく話がくいちがいます。
PEGが0.91倍ということは、裏を返せば、期待成長率に対して、S&P500はまだ1割近く割安だ、ということですから、明らかに減益ではなく、増益のはずです。
四半期決算が始まったばかりですので、ロイターの集計もしかり、ヤフーファイナンスなどで閲覧できるS&P500のPEG平均もしかり、今後日々大きく変動と修正を繰り返すと思いますので、引き続きウォッチしましょう。
個人的には、年初ですから、予想は一番悲観的に現れるはずです。
ただ、決算の進捗とともに、事前の悲観論よりは、遥かにマシに着地するという経路を辿ると思っています。
それにしても、PEGの0.91倍は、驚くべき良好な予想(日本でさえ、0.75倍くらいですから)ということになりますので、いささか驚きです。
これが本当かどうかは、まだわかりませんし、どの数値で落ち着くか見極める必要がありますが、確かに、グローバル景気の代弁者であるキャタピラーCATは、いずれも、200日移動平均線を、大きく下から奪回・突破してきていますから、あながち、いい加減な数字ではなさそうです。
しかも、キャタピラーの反発直前には、RSIがかなり明確なコンバージェンス(逆行現象)を見せていたわけですから、トレンドの大転換かもしれません。
ある意味、中国市場が4000ポイントと大きく上昇してきていることと同じで、商品市況の低迷や、資源・非鉄などの産業用商品市況の悪環境などと反対に、株価(ディープ・シクリカル、もっとも景気に先行する分野)のほうが先に動き出そうとしている可能性はかなり出てきたということが言えそうです。

(キャタピラーのチャート分析)・・・図表割愛

米国内景気の代弁者である鉄道株のユニオン・パシフィックUNPは、まだ200日線を奪回できていませんが、株価の動きは、明らかにキャタピラーと同じく、大陽線を立てて反発しており、底値圏からの脱却を示唆しています。しかもRSIはコンバージェンス(株価上方を示唆する逆行現象)です。

(ユニオンパシフィック)・・・図表割愛

この二つを見る限り、調整一巡が始まろうとしている可能性はあります。

▼連銀と市場の、利上げに関する認識のギャップ拡大。
株式相場に波乱を巻き起こす最大のリスクは、連銀が官がえている利上げの認識と、市場のそれとの間に、大きなギャップが生まれてきていることに尽きます。
連銀内部のメンバーの認識は、利上げの時期に関しては、大きな違いがありません。
今年6月から12月までの間に利上げをするということでは、ほとんど一致しているようです。ただ、利上げ後の、ピッチの速さ・遅さでは大変大きな異論があるだけです。
一方、市場のほうでは、利上げの時期一つに注目が集まっており、しかもそれは、FFレートが市場で取引されている水準からすると、6月利上げを見込んでいる部分は、わずか11%でしかない、ということで、市場はひたすら先送りを期待していることがわかります。
この連銀と市場の、利上げ時期に関する認識のギャップはどんどん拡大していっていますから、これが波乱を大きくする危険性がある、と考えられます。
連銀にしてみれば、利上げの時期は、水準が低すぎるだけに、ほとんど問題ではなく、むしろ利上げを始めてからのスピードやピッチのほうが重要な問題だとしているわけで、市場はもっと、連銀のメッセージに沿う動きをすべきでしょう。
この利上げに関する市場の反応については、今後も、ダウ公共株指数の動きを見ていくとよいでしょう。
1-3月で、ダウ公共株は、利上げそのものは完全に織り込んだと思われますので、利上げ自体には拒否反応はもはやありません。
問題は、その時期だと市場は関心を集中させています。ダウ公共株は現在、膠着状態になっていますから、この急落には要注意です。
50日移動平均線という最後のサポートがすぐ下に控えたままですから、これを割り込んでいくようですと、米国市場が大きく下落することになります。引き続き、米国市場の動向には注意が必要です。

▼米国市場の基本データ
ダウ工業株指数 18057.64(+98.92、+0.55%)
S&P500指数 2102.06(+10.88、+0.52%)
ナスダック・コンポジット指数 4995.98(+21.41、+0.43%)
ダウ輸送株指数 8767.83(+59.32、+0.68%)
ダウ公共株指数 591.40(+4.64、+0.79%)
米国10年国債利回り (前日%)
日経平均CME ドル建て 20075(-45、日経比+167)
日経平均CME 円建て 20035 (-50、日経比+127)

▼増田足とその他のテクニカル指標。
先週末の日経平均先物夜間取引では、日中に2万円の大台をヒットした後、ずっと以下kんして高値は19990円で終始しました。
最終的には、まさにこの19990円で取引を終えています。
このため、日足のトレンドは上昇を維持。
オシレーターは、MACD、RSIともに、改善傾向です。
ドル円は、ユーロが対ドルで1.06台と、3月18日以降の中段ボックス圏の下限に張り付いていたため、ドルが対円でもしっかり。
120円台を維持しました。これは、25日足にまで3日足を復帰させました。25日移動平均線は上回っています。
状況的には、週明け東京市場は強含みとなる公算が高い、ということになります。

▼外人の日本株買い、まだまだ不十分。
3月30日付日経新聞朝刊で、ノルウェー政府年金基金(100兆円資産の6割を株式で運用)が、日本株の割合を増やしたことが報道されていました。
1年間で0.7%ポイント分増やし、7.4%になったといいます。
数千億規模を新規投資したと見られています。
このファンドは世界最大級ですから、一般の投資信託(ミューチュアルファンド)にとっても、指標性があるので大変注目されますが、しょせんまだ日本株比率は7.4%です。
本来的には、経済規模から言えば、当然20%あってもおかしくないところ、全グローバルファンドの平均でも16%しかありません。
これが今後増大していくことは間違いないところでしょうが、問題はタイミングです。
昨年ノルウェーの政府年金基金が入ってきていたということは、いかにも欧州系の年金、いわゆるロング筋が買い始めたことを意味します。
投資対象はトヨタ、キヤノンなどごく当たり前の主力銘柄が主体のようです。
リクルートのような新規上場銘柄にも入っているとされています。
こうした年金ファンドは、ベンチマークに入ってきますが、恐らく日経平均を考えてのことではなく、TOPIX中心に東京市場を見ているはずです。
従って、時価総額的に大きいものから、順次組み入れるというかなり機械的な投資手法です。
これに対して、同じファンドでもアクティブ系(ファンドマネージャーの腕にパフォーマンスを依存するファンド)では、こうした投資手法は取りません。
米国でいえば、主要指数で一番パフォーマンスが目下良いのは、ナスダックとラッセル2000小型株指数のような成長性の高いものを、個別でピックアップしてくるファンドです。
当レポートでは、前者が買いそうなチャンピオン銘柄リストと、後者が買いそうな黄金銘柄リストと今年から二種類揃えているわけで、適宜、両リストからポートフォリオの配分を考えられてはいかがでしょうか。
ただこのアクティブ運用の導入ですが、これは裏を返せば、GPIFなどの年金運用枠が、そろそろ一杯になってきていることを意味しているかもしれません。
25%枠一杯まで、あと数%と言われています。
従って、アクティブ運用導入というものは、新規投入資金を使っての話ではなく、すでに保有している株式の銘柄入れ替えで行われると考えたほうが自然でしょう。

▼やはり、主導は外人の模様~GW前までの想定。
年初からの投資主体別動向を見る限り、とくにここもとは、外人主導の上昇であった可能性がやはり高そうです。
少なくとも、年金系は、このところは益出しに徹しており、下を支えることはあっても、相場を先導・主導していっているとはとてもいえません。
この外人が、直近1週間もやはり買い越しているだろうということは、容易に推察できるわけで、それが裁定買い残を3兆4500億円にまで積み上げてきているのでしょう。
この水準はいわば分水嶺ですから、一段とここから買いを進めるか、ここで益出しをしてくるか、日本株にとっては2万円を達成した一服感もあるだけに、正念場ということになります。
私見では、おそらく外人はまだここから買い増してくるだろうと思っています。
それは、彼らは買ったものをどこで売るか、出口を想定しながらプレイしているはずです。・
大量の買い残を積み上げて、それを売りさばき、消化できるだけの、大量の買いがでてくるのを待っているはずです。
その大量の買いは、当然国内機関投資家が稟議を終えて、本格的に日本株の買い、ポジションの項構築をする、今月末から5月でしょう。その買いがすべて買いそろうには、少なくとも1ヵ月は要するわけですから、6月まではかかるはずです。
おそらく外人は、この国内勢の買いがすべて一巡する6月あたりで、日経平均やTOPIXが伸び切ろうとする段階から、次第に売り上がりを強めようと算段しているのではないでしょうか。
もし、そうだとすると、GW前に、休み中の異変を警戒するあまり、極端にキャッシュポジションを拡大(保有株の処分)をするのは、いささか問題だということになります。
非常に難しい選択を迫られるGW前の相場展開になりそうです。

▼黄金銘柄リスト、チャンピオン銘柄リスト。
(黄金銘柄)
先週末、戦略方針は、「警戒モード」を解除し、フルインベストメントに戻しています。
キャッシュ比率は、金曜日に関しては無理にゼロにする必要はなく、週明け一週間の相場展開を見よう、という判断にしていました。
このままでよいでしょう。
個別の銘柄入れ替えを中心にして、無理にフルインベストメントまで、資金を動員する必要はありません。
個別では、黄金銘柄の場合、タッチ&ゴー(一触即発)から、ブレイクし始めたものに比重を高めましょう。
できれば、出来高増大を伴っていること、信用倍率が1倍を割っているものを優先させたいということです。
具体的には、以下の通りです。

日本駐車場開発2353
Klab 3656
イハラケミカル4989

すでにブレイクから上値を追っているものは、この場合、一番重点を置くべきでしょう。
以下の通りです。

山陽特殊製鋼5481
ソニー6758

次に動意を見せそうだということで注目しておきたいのは、以下の通りです。

任天堂7974
サンフロンティア8934
日本カーボン5302
JVCケンウッド6632

(チャンピオン銘柄)
こちらも、戦略方針は同じです。
ブレイクを果たしている銘柄は以下の通りです。
これらが、一番重点を置くべきところです。

富士通ゼネラル6755
トプコン7732

そして、次の動意が決め手になりそうな、待ち伏せは、以下の通りです。

ディップ2379
ALSOK 2331
ハウス食品2810
アルプス6770
象印7965
ハーモニックドライブ6324
イーグル工業6486
田淵電6624
空港ビル9706

黄金・チャンピオン、いずれにしろ、上記のうち最重点とした銘柄を核にしていきましょう。
レナウン3606は、先週9日、寄付きで5日銭を割った段階で、予定通り売却済みですが、黄金銘柄組み入れ3月11日から、20日間のホールドで2倍で益出し処分となりました。
黄金銘柄は、昨年と違い、まだ2倍になったものといえば、TASAKI 7968、ラオックス8202に続いて、このレナウンでまだ3銘柄にとどまります。
しかも、昨年のような2-4倍というパフォーマンスのものが、まだありません。
1-3月を通じて、高値持合がずっと続いているものが多いため、全体のパフォーマンスは、チャンピオン銘柄の平均26%上昇に及びません。
しかし、ここへきて、個別銘柄物色が旺盛になってきていることから、TASAKIや日本カーボン5302、フルキャスト4848、日本駐車場開発2353、ユニオンツール6278、GMOペイメント3769など、動意づきまじめるものが、ここへきて多発してきていることから、おそらく今後は、四半期にわたって、チャンピオン銘柄に比べますと、平均パフォーマンスでは黄金銘柄のほうが優位に展開してくるのではないかと想定しています。

以上

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