【ニュース解説】「鹿島の純利益最高のニュースから株式投資を考える」~その1~

2016/03/27


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鹿島、純利益24年ぶり最高

今期700億円 国内工事の採算上向く

鹿島は22日、2016年3月期の連結業績見通しを上方修正した。純利益は前期の4.6倍にあたる700億円と従来予想(400億円)を大きく上回り、1992年3月期以来、24年ぶりに過去最高を更新する。首都圏の再開発など建設需要の拡大を背景に国内建築工事の採算が上向く。年間配当は前期比3円多い8円とし、株主還元を強化する。(日本経済新聞3月23日17面記事より)

 

この発表により鹿島の株価は22日以降も上昇、2日後の3月24日まで陽線で高値切り上げが続き、24年ぶりの最高純利益が市場に好感されて、素直に買い進まれている様子が確認できます。しかし、このニュースと値動きを例に取って、本当にこの買いで利益が上がるのかを考えてみます。

 

図1:1812 鹿島 日足 2016年3月25日

160325鹿島日足

 

このニュースが発表された3月22日の終値は727円であり、仮にこのニュースが取引時間中に発表されて、このニュースを評価して株を購入した人は、概ね727円近辺で買うことができたと考えられます。またこの人たちの買いの心理としては、「最高純利益を更新し、業績も拡大しているので今後も株価が上昇するだろう」といったものであろうと推察できます。

 

ここで一旦考えてみますが、このニュースを見て鹿島の株を727円で買い利益を上げるためには、後に同社の株を727円以上で買う投資家が現れなければならないという事実があります。もう1点、図1の3月25日時点の過去のチャートを見るだけでも、昨年2015年の6月や7月の時点で買っていた方が、はるかに利益が大きくなるという事実も見逃してはなりません。もし2015年の6月や7月に同社株を買っていたとしたら、500円台後半で買いを入れられたことになり、2016年3月22日の24年ぶりの最高純利益更新というニュース登場の際には、既に大きい含み利益を保有できることになります。

 

同じ視点でより長い値動きを確認するために、下記図2に同社の月足チャートを掲載します。

 

図2:1812 鹿島 月足 2016年3月25日

160325鹿島月足

 

上記図2において鹿島の長期の値動きを確認した時、最も魅力的な買いポイントは2009年11月の安値162円だったことが分かります。この2009年11月に、株式市場で何が起こったのか、あなたは覚えているでしょうか?私はよく覚えています。この日は、中東のドバイから、「政府系投資会社であるドバイワールドが多額の債務の返済繰り延べを債権者に依頼した」というニュースが飛び込んできたのです。世にいう「ドバイショック」の当日が2009年11月27日でした。その当日を前後する鹿島の値動きは、明日のコラムで確認し、考察を続けます。(チャート出所:「株の達人」 (株)ストック・データバンク)

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