アノマリー検証 第18回「年の何月のアノマリーは存在するのか? Part6」

2017/09/05

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これまで4回にわたり、年の何月か(Month of the Year)によるアノマリー検証を行ってきました。今回はそこで得られた結果に基づいて、年間の月ごとの上昇、下落傾向がどのようになっているかをグラフにして確認してみようと思います。

検証に利用したのは、日本株のバックテストと完全な全自動売買を行えるiTradeという専用アプリです。(iTradeのWEBサイトはこちら:http://itrade.tokyo/start/link/kabuyoho/

<1月から12月までの各月の収益特性の確認>

今回の検証は以下の条件のもとに行いました。

検証期間 2007年1月~2016年12月までの10年間
売買対象 日経225のETF(証券コード1321)
売買単位 運用資産100万円で最も多くの株数を買う(単利)
売買ルール 年の何月かを限定し、その月の第一営業日の寄り付きで買って、翌月の第一営業日の寄り付きで手仕舞い
売買コスト ゼロ(コストを加算するとバイアスの存在が正しく見えなくなるため)

今回も比較のために全ての月の累積損益を表示しておきます。下記は、各月の第一営業日に買い、翌月の第一営業日に手仕舞いした結果の累積損益率推移グラフです。年に1度の売買しかないので、各月のグラフが階段状になっているのがわかると思います。

 

赤い線は、各月の損益を合計した累積損益率のグラフになります。これは単純に日経225ETFを2017年1月4日に買った場合の累積損益率推移とは若干異なっていますが、225の価格推移の傾向とほぼ一致しますので、隔月の累積損益率の傾向と比較する目的で表示します。日経225がどういう推移をした箇所を、その月の売買が切り取っているかが、これで良く分かるようになると思います。

2017082901

 

以下からは、それぞれの月の累積損益グラフを確認のため表示していきます。

 

<1月の累積損益> 下落傾向が見られる

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<2月の累積損益> あまり方向性が見られない

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<3月の累積損益> 上昇傾向が見られる

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<4月の累積損益> やや上場傾向が見られる

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<5月の累積損益> 変動はあるが傾向は見られない

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<6月の累積損益> 変動も少なく傾向も見られない

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<7月の累積損益> 傾向は見られない

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<8月の累積損益> 下落傾向が見られる

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<9月の累積損益> 下落傾向が見られるがはっきりしない

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<10月の累積損益> 変動はあるが傾向は見られない

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<11月の累積損益> やや上昇傾向が見られる

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<12月の累積損益> 上昇傾向が見られる

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  • 日本株における1月から12月までの季節的変動パターン

これまで検証してきました月別の変動パターンに基づき、年間の株価の推移のイメージグラフを作成してみました。

2017082914

毎年かならずこのような推移となる訳ではありませんが、特別に強い外的要因が働かない場合は、このような傾向になる可能性が高いと考えて良いと思います。2007年からの強い外的要因としては、2008年末のリーマンショックによる下落2012年末から2013年にかけてのアベノミクスによる上昇が最も大きなものとして挙げられると思います。もちろんその他にも挙げればいくつかあると思いますが、完全にこれらの外的要因を除いて、季節的な変動パターンだけを抽出するのは簡単ではありませんので、日本株においては、大体このような傾向があるという程度に見て頂ければと思います。

利用方法としては、例えば市場がアップトレンドにある時は、3月や12月の上昇がより強く表れる可能性が高いので、この月の買いのレバレッジを上げる、逆に市場がダウントレンドにある場合は、8月の売りのレバレッジを上げるというような方法が考えられます。

あるいは3月や12月には売りポジションは持たない、8月には買いポジションは持たないという対処も考えられます。

 

*次回は、これまでの検証で明らかになった日本株の季節的なアノマリーサイクルに基づいて、225のETF(1321)を売買した結果を紹介します

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京都ラボ
iTrade (株式用バックテスト&完全自動売買アプリ)を使って、書籍等で紹介されている著名な売買戦略が日本株において有効に機能するかどうかの検証と、日本株におけるアノマリー、有効なパターン等の検証を行います。またシステムトレーダーを目指す人々のために、ストラテジー構築の考え方についても解説を行います。
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