アノマリー検証 第17回「年の何月のアノマリーは存在するのか? Part5」

2017/08/29

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前回は、年の何月か(Month of the Year)によるアノマリー検証を7月から9月までの3か月間を対象として実施しました。その結果8月は米国で言われているような上昇傾向が強い月ではないが、9月は日本株も米国株同様に下落傾向が強いということがわかりました。

今回は同じ検証を10月から12月までの期間で実施してみます。12月は年末になりますので、何らかの傾向が出るのではないかと期待しています。

検証に利用したのは、日本株のバックテストと完全な全自動売買を行えるiTradeという専用アプリです。(iTradeのWEBサイトはこちら:http://itrade.tokyo/start/link/kabuyoho/

<10月から12月までの各月の収益特性の確認>

今回の検証は以下の条件のもとに行いました。

検証期間 2007年1月~2016年12月までの10年間
売買対象 日経225のETF(証券コード1321)
売買単位 運用資産100万円で最も多くの株数を買う(単利)
売買ルール 年の何月かを限定し、その月の第一営業日の寄り付きで買って、翌月の第一営業日の寄り付きで手仕舞い
売買コスト ゼロ(コストを加算するとバイアスの存在が正しく見えなくなるため)

今回も比較のために全ての月の累積損益を表示しておきます。下記は、各月の第一営業日に買い、翌月の第一営業日に手仕舞いした結果の累積損益率推移グラフです。年に1度の売買しかないので、各月のグラフが階段状になっているのがわかると思います。

 

赤い線は、各月の損益を合計した累積損益率のグラフになります。これは単純に日経225ETFを2017年1月4日に買った場合の累積損益率推移とは若干異なっていますが、225の価格推移の傾向とほぼ一致しますので、隔月の累積損益率の傾向と比較する目的で表示します。日経225がどういう推移をした箇所を、その月の売買が切り取っているかが、これで良く分かるようになると思います。

2017081901

下記の水色の線は10月の第一営業日に買い、11月の第一営業日に手仕舞いした場合の、累積損益グラフになります。

2017081902

この累積損益グラフを見る限りでは、10月にはほとんど特徴的な値動きが見られないことがわかります。この期間における累積損益もほぼゼロの状態ですので、これではアノマリーが存在するとは言えません。

 

次は11月の累積損益グラフを見てみましょう。紺色の線がそれになります。

2017081903

これを見ますと、11月はやや上昇傾向があるように思います。リーマンショックやアベノミクスの影響は確かに見られますが、全体的には上昇傾向がある月と考えて良いのではないでしょうか?

 

次は12月の累積損益グラフになります。

2017081904

12月は年末ということもあり、何らかの特徴的な変動パターンが見られるかと思ったのですが、実際には11月とほぼ同じ変動パターンになっていることがわかりました。つまり全体的にはやや上昇傾向が存在する月となります。

 

以下は今回紹介した、10月、11月、12月の累積損益グラフをひとつにまとめて表示したものです。

2017081905

この累積損益のグラフを見る限りでは、10月はあまり特徴的な値動きが見られなかったものの、11月から12月の2か月間は、日本株の上昇傾向が存在する月であると言えると思います。

*次回は、これまでに行ってきた1月から12月までの月ごとの収益特性に基づき、日本株の季節的なアノマリーサイクルについて考えてみます

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京都ラボ
iTrade (株式用バックテスト&完全自動売買アプリ)を使って、書籍等で紹介されている著名な売買戦略が日本株において有効に機能するかどうかの検証と、日本株におけるアノマリー、有効なパターン等の検証を行います。またシステムトレーダーを目指す人々のために、ストラテジー構築の考え方についても解説を行います。
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