アノマリー検証 第11回「月の第何日のアノマリーは存在するのか? Part3」

2017/07/25

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これまでは月の第何日かにデイトレード(当日寄付きで買って、当日大引け手仕舞い)を行った場合に、アノマリーが存在するのかを検証しましたが、今回は月の第何日かにオーバーナイトトレード(当日大引けで買って、翌日寄り付き手仕舞い)を行った場合に、アノマリーが存在するのかを、日経225のETFで検証してみようと思います。
検証に利用したのは、日本株のバックテストと完全な全自動売買を行えるiTradeという専用アプリです。(iTradeのWEBサイトはこちら:http://itrade.tokyo/start/link/kabuyoho/
 

<月の第何日アノマリー検証(3)「日経225ETFオーバーナイトトレード検証」>

今回の検証は以下の条件のもとに行いました。

検証期間 2007年1月~2016年12月までの10年間
売買対象 日経225のETF(証券コード1321)
売買単位 運用資産1000万円で最も多くの株数を買う(単利)
売買ルール 月の第何日を限定し、当日大引けで買って、翌日寄り付き手仕舞い(オーバーナイトトレード)
売買コスト ゼロ(コストを加算するとバイアスの存在が正しく見えなくなるため)

 

以下のグラフは、上記条件で、月の第何日にオーバーナイトトレード(当日大引け買い、翌日寄り付き手仕舞い)を行った場合に、何らかのアノマリーが存在するかどうかをテストした結果です。もしアノマリーが存在するとしたなら、パッシブファンドの組み入れの影響が一番考えられますので、月初または月末に何らかの傾向が出るのではと考えて、月の1日から10日までと、25日から31日までで、検証を行ってみました(月初と月末は、ファンドの組み入れが集中することがわかっていますが、月中はそういったイベントがありませんので、検証対象から外してあります)。

<225ETFオーバーナイトトレード買いの累積損益推移グラフ>

201707251

この累積損益グラフを見る限りでは、オーバーナイトでは、ある特定の日に継続して上昇または下落する傾向はほぼ存在していないように見えます。

225ETFデイトレードの検証を行った際には、継続的に下落している(陰線をつける傾向が高い)と見えるのは、月の5日だけでした。一方継続的に上昇している(陽線をつける傾向が高い)のは、月の27日、28日、29日になりました。

そこで念のため、デイトレードで特徴のあった日の累積損益グラフを確認してみました。下のグラフのピンクの線が5日のオーバーナイト、もうひとつが27日のオーバーナイトになります。

201707252

このグラフを見る限りでは、5日は当日大引けに買って、翌日寄り付きに手仕舞いすれば、利益となる傾向がわずかに存在していることがわかります。2008年後半のリーマンショックの期間においては、一時的な落ち込みはあるものの、やや上昇傾向が見られますので、5日のオーバーナイトには、デイトレードとは反対方向のアノマリーが存在している可能性があります。
一方27日は、リーマンショックの期間では、オーバーナイトが損失になる傾向が見られますが、それ以外の期間ではほぼフラットであり、アノマリーと呼べるような特徴ある値動きは見当たりません。何よりデイトレードではその後2日(28日、29日)においてもほぼ同様の特徴が見られたのですが、オーバーナイトではその後の2日間は全く異なる結果となっていますので、27日のオーバーナイトにアノマリーが存在する可能性は無いと考えた方が良さそうです。

*次回は、個別株の売買代金上位100銘柄で同じテストを行ってみます

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京都ラボ
iTrade (株式用バックテスト&完全自動売買アプリ)を使って、書籍等で紹介されている著名な売買戦略が日本株において有効に機能するかどうかの検証と、日本株におけるアノマリー、有効なパターン等の検証を行います。またシステムトレーダーを目指す人々のために、ストラテジー構築の考え方についても解説を行います。
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