アノマリー検証 第10回「月の第何日のアノマリーは存在するのか? Part2」

2017/07/21

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前回は日経225ETF(1321)を対象に、月の第何日かでアノマリーが存在するのかどうかについて検証してみましたが、今回は同じ検証を、大型株(売買代金上位100銘柄)を対象として行ってみようと思います。
検証に利用したのは、日本株のバックテストと完全な全自動売買を行えるiTradeという専用アプリです。(iTradeのWEBサイトはこちら:http://itrade.tokyo/start/link/kabuyoho/
 

<月の第何日アノマリー検証(2)「大型株デイトレード検証」>

日経225ETFと同じ内容で、月の第何日かを指定して大型株デイトレードの買いを行った場合、どういう結果になるかを検証してみました。検証に使用した条件は下記のとおりです

検証期間 2007年1月~2016年12月までの10年間
売買対象 国内市場に上場されている制度信用銘柄の内、前日終値が80円以上の売買代金上位100銘柄を日々抽出。ただし、当日大引けがストップ高になっている銘柄や、信用規制で新規売買停止銘柄は売買対象としない。
売買単位 運用資産2億円、1銘柄200万円以内で最も多くの株数を買う(単利)
売買ルール 月の第何日を限定し、当日始値で買って、当日大引けで手仕舞い(デイトレード)
売買コスト ゼロ(コストを加算するとバイアスの存在が正しく見えなくなるため)

 
国内に上場されている制度信用銘柄の内、売買代金が大きい方から100銘柄を選択しますので、売買対象は大型株になります。また1銘柄あたり売買代金を200万円以内と高額に設定したのは、大型株の中には1単元が100万円を超える銘柄があるからです。このため、運用資産は2億円と高額に設定されています。

以下のグラフは、上記条件で、月の第何日にデイトレード(寄り付き買い、大引け手仕舞い)を行った場合に、何らかのアノマリーが存在するかどうかをテストした結果です。225ETFの検証と同じ期間になるように、月の1日から10日までと、25日から31日までで検証を行ってみました。

<大型株デイトレード買いの累積損益推移グラフ>

201707161

この状態ですと、どの日に特徴ある値動きがあったかわかりませんので、継続的に上昇している、または下降していると思われる日だけを抜き出したのが、下記のグラフです。

201707162

継続的に上昇している(陽線をつける傾向が高い)と見えるのは、月の29日のデイトレード(寄り付き買い、大引け手仕舞い)になります。225ETFとの違いは、27日と28日には同様の傾向が全く見られなかったことです。大型株の場合は、29日のみ上昇傾向が見られました。

ちなみに、何か特定の個別株の影響かもしれないと思って、個々の売買をチェックしてみたのですが、そういった兆候は全く見られませんでしたので、市場全体の特徴としてこのような傾向が見られるのだと思います。

一方継続的に下落している(陰線をつける傾向が高い)と見えるのは、月の5日のデイトレードでした。これは225のETFと全く同じ結果となりましたが、期間利回りを見ますと、大型株の方がより強い下落(陰線)傾向が表れているようです。

大型株、225ETFともに5日の陰線率が高く、月末29日の陽線率が高い傾向を示していますので、これを既存の売買戦略のフィルターのひとつとして取り入れても良いのではないでしょうか。これまでに検証してきた結果からは、月曜の陰線率が非常に高いことが分かっていますので、もしその月の5日が月曜であったなら、買いのデイトレードは見送る、あるいは売りのデイトレードは通常の倍のリスクで仕掛けるというのもありかもしれません。

*次回は、月の第何日のアノマリーを、オーバーナイトで検証してみます

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京都ラボ
iTrade (株式用バックテスト&完全自動売買アプリ)を使って、書籍等で紹介されている著名な売買戦略が日本株において有効に機能するかどうかの検証と、日本株におけるアノマリー、有効なパターン等の検証を行います。またシステムトレーダーを目指す人々のために、ストラテジー構築の考え方についても解説を行います。
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