FM 今週のポイント(12月19日)

2016/12/19

* FOMC で0.25%の利上げが決定しました。大方の予想通り、FFレートの誘導目標レンジを0.25%ポイント引き上げ、0.5 ~ 0.75%としました。若干のサプライズ感は、2017年以降の政策金利見通しが上方修正されたことです( FOMC 参加者の予想分布の中央値でみると、2017 年中は3回(合計0.75%)の利上げが想定されている。前回 (9月) 時点では、2017年中は2回の利上げが想定されていた)。これは、トランプ政権誕生により、今後、積極的な財政拡大策が景況感の向上を促すと見た FOMC 参加者が多かったものと思われます( FOMC 参加者の政策金利予想の中央値は、2017年 1.375 %、2018年 2.125%、2019年 2.875%と、それぞれ前回(9月)から0.25%ポイントずつ引き上げられている⇒ 2017年の政策金利予想の分布をみると、 2017 年中の利上げ回数を3回以上と予想している参加者は全17名中11名と前回(7人)から増えた)。FOMC 後、ドル円相場は一気に118円台に到達し、日経平均株価も一時、19, 400円台を付けています。ただし、短期間での急上昇相場で過熱感が高まっていることから(騰落レシオ25日移動平均は150を超えている)利益確定売りが嵩み、上値は重くなっています。

*しかし、このタイミングでトランプラリーが終了するとは考えていません。当然ながら、期待先行相場の反動調整は何処かで起こりますが、もうしばらくはラリーが続くものと思います。理由は相場格言どおり、「押し目待ちに押し目なし」⇒まだまだ弱気投資家が多く、ショートカバーが遅れているものと思われます(空売りしていなくても、この上昇相場で売り上が りの投資家が多い:信用買い残高は2.1兆円に過ぎず、東証1部の時価総額に占める比率も直近の最低水準を更新し続けている。逆に信用売り残高は 7年半ぶりの高水準)⇒外部環境の好転に促され(米長期金利上昇・ドル高・ NY株高)、断続的にショートカバーが入るものと思われます。しかも、ドル・原油・株式の反動調整による下落幅も限定される可能性が高いと考えています(年末の日経平均株価は 19,700円程度、来年の1月~3月の高値は21,000円、安値は18,500円程度を想定:高値、安値の時期は未想定)。従って、来年初の反動調 整時(何時来るか解らない)はポジションテイクの好機と考えています。リスク資産の下落幅が軽微と想定する理由は、新興国の景況感が悪化していないことです。これは、原油、銅等の資源価格が堅調に推移していることが背景です(当面はトランプ効果からリフレプロセスが続き資源価格全般にフォロー)。米国の利上げが潜在リスクを顕在化させることは無く(今年2月のチャイナショックの様な状況は起こらず)、リーズナブルな調整に留まるものと思われます。

*そして問題は物色の方向性です。トランプラリー第一波終了までは、引き続き、大型バリュー主導の上昇を想定しています。反動調整後は内需好業績グロース株&新興市場を中心とした小型株に目を向けるべきと考えています。

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