FM 今週のポイント(12月14日)

2015/12/14

*先週の日経平均株価は大きく下落しました(週末には一時19020.75 円と心理的な節目の19000円割れ寸前まで下げる局面もみられた)。前週末4日発表の米雇用統計において非農業部門就業者数が前月比21.1 万人増加するなか、利上げはほぼ確実との見方から金融政策の不透明感払拭が好感され、週明けの日経平均は大幅反発で19800 円を回復しましたが、週末にメジャーSQといった需給イベントを控えていたほか、翌週16・17 日のFOMC での利上げを見極めたいとの様子見ムード、さらにはリスクオフを誘う原油先物相場の不透明感を背景に調整色の強い相場展開に陥りました。

*今週も波乱のスタートとなりそうです→週末の米国株式市場が大幅に下落しました。資源価格の低迷が長引くなか、米エネルギー・鉱業関連企業のジャンク債が急落(一部債券ファンドの解約制限の動きが嫌気された)してリスクオフムードが加速しました。シカゴ日経225 先物清算値は18680 円まで下落、心理的な節目の19000 円をあっさり割り込んでいます。ドル円相場も120 円台半ばまで急伸、輸出関連企業のADR は軒並み2~3%急落しています。高値と安値のギャップが相当に大きくなることが予想される1週間です。

*そして今週は注目イベントが集中しています。先ずは14 日発表の12 月調査の日銀短観、そして国内では17・18 日に日銀の金融政策決定会合、米国では15・16 日(米時間)にFOMC といった重要な経済イベントが注目されることになります。先週発表された10-12 月期の法人企業景気予測調査は、大企業の景況感を示す景況判断指数(BSI)は4.6 となり2四半期連続で「上昇」が「下降」を上回りましたが7-9 月期の9.6 から縮小し、先行きへの不安を高めています→若干の追加緩和期待が高まった感はありますが、市場コンセンサスでは12 月の追加緩和を予想する向きは全くと言って良いほどありません。米FOMC での利上げの影響を見極めつつ、決定会合後の総裁コメントで1月での追加緩和期待が高まるか否かがポイントです→米利上げ実施でアク抜け感が強まるなか、1月の追加緩和への思惑から、師走相場を意識した先高感が次第に強まることが期待されます。

*何といっても最大のポイントはFOMC です。利上げは確実ながら、今後の利上げペースをイエレン議長がマーケットにどのように浸透させるか、オフとオンの分かれ道になります。マーケットでは来年末のFF レートを0.75~1%と想定しています。つまり2回~3回の利上げが実施されると見込んでいます。この想定に対してイエレン議長の声明がハト派なのかタカ派なのか、大きな注目点です(ドットチャート)。原油安等の低迷基調を背景としたリスクオフ(特にOPEC 総会後)は違和感があります→実際にはFOMC を控えたマーケットのセンシティブな心理をついた投機筋の暗躍を感じます。従って、FOMC を起点に世界的な反動上昇相場が見込まれます→週初想定される下落相場を冷静に乗り切りたいと思います。

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