メキシコの18年1-3月期GDP速報~金融政策、ペソ相場の展望

2018/05/02
  1. 実質GDPは前期比+1.1%でした。インフレ抑制が奏功し、内・外需バランスした景気回復が鮮明です。
  2. 政治リスクを考慮し、金融政策は中立スタンスで現行金利が当面維持され、インフレは安定方向です。
  3. 好調な景気と、対米外交、総選挙などの政治リスクが引き合い、ペソはもみ合う展開を予想しています

インフレ安定で個人消費の復調鮮明

30日、INEGI(メキシコ国立統計地理情報院)が発表した18年1-3月期実質GDP(速報)は前期比+1.1%、前年同期比+1.2%でした。震災の影響で落ち込んだ17年7-9月期からの反動もありますが、メキシコは景気回復が鮮明です。

個人消費の復調が鮮明化しています。17年はインフレが加速し、実質賃金(名目賃金÷CPI)の伸びがマイナスに転じ、小売売上高が急減速しました。しかし、年明け後にインフレが安定に転じると、実質賃金の伸びがプラスに転じると同時に小売売上高も回復に転じました。また、世界的な景気拡大を受け、貿易収支の改善が続いていることも、実質GDPを押し上げたと見られます。

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次の一手が利下げならペソに追い風

米金利上昇の影響で新興国通貨全般が下落傾向となり、通貨ペソも、相対的には底堅いものの軟調です。金融当局は、対米外交、総選挙などの政治リスクに備え、当面は現行の政策金利水準を維持するとしているため、インフレ安定化が今後も順調に進む公算が大きくなっています。

インフレがさらに安定し、目標の範囲内に入ってくると、金融政策の次の一手は利下げとの観測が強まってくると考えます。利下げ局面では債券、株式双方に投資資金流入が期待され、ペソに追い風と考えます。

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