インドの金融政策~当面の政策スタンスと市場の展望

2018/02/08
  1. 政策金利は6.0%で据え置きでした。安定したインフレ率が予想されており、当面様子見が続きそうです。
  2. 通貨ルピーはドル安・円高から対円で下落していますが、好調経済を背景に下値は堅いと見込まれます。
  3. 株価は米国株急落で反落したものの、企業業績は上向きで、程なく上昇基調を取り戻すと思われます

景気回復が鮮明もインフレはおおむね安定

インド準備銀行(以下、RBI)は6-7日、金融政策委員会(MPC)を開き、政策金利のレポレートを6.0%に据え置くと発表しました。17年8月に利下げしてから、3会合連続の据え置きでした。

インドは、年末にかけて景気回復が鮮明化しました。12月の製造業PMI(購買担当者景気指数)は54.7と、5年半ぶりの高水準となったほか(1月は52.4)、鉱工業生産は11月時点で前年同月比+8.4%と大幅に増加しています。RBIは実質GDP成長率について、17年度(日本の年度と同じ)の+6.7%から18年度は+7.4%へ加速すると予想しています。一方、インフレ率については、当面は原油高等の影響で高めに推移するものの、年後半は減速し、全体的には安定的に推移すると予想しています。RBIは、当面は景気重視のスタンスを採ることを示唆しており、しばらく様子見を続けそうです。

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景気を重視した金融・財政政策のスタンスが好材料

ルピー相場は、対円ではドル安・円高の影響で、年明け後下落しています。ただし、+7%台の高成長を取り戻すとの見方から、対ドル相場は底堅く推移しているため、ここからの下値は堅いと思われます。

また、株式市場は、米国株急落を受けて代表的株価指数のSENSEX指数が反落、高値(1月29日)から2月7日までの下落率が約6%に上りました。インド株式に対する投資家の期待は高く、新興国のなかではやや割高でしたが、今回の下落で割高感がほぼ解消したと見られ、程なく上昇基調を取り戻すのではないかと思われます。なお、企業業績は足元は上積みされる方向にあり、特に、景気重視の金融政策スタンスや、政府の積極財政を背景に、内需系企業への恩恵が大きいと見られます。

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