トルコの17年4-6月期GDP~今後の市場展望

2017/09/12
  1. 実質GDP成長率は前年同期比+5.1%、政府の景気対策や輸出の回復が全体を押し上げました。
  2. 政府の景気優先の姿勢や欧州、ロシアの景気回復など、内外から経済活動が刺激された形です。
  3. 年末にかけてインフレ率のピークアウトで利下げ余地が生じ、投資資金流入の増加が期待されます。

回復急ピッチ

11日、トルコ統計局は、17年4-6月期の実質GDP成長率を前年同期比+5.1%と発表しました。クーデター未遂騒動で落ち込んだ16年7-9月期から、回復が急速に進んでおり、2期連続の+5%台となりました。

需要項目別に実質GDP成長率に対する寄与度を見ると、固定資本投資が+2.9%と大きく、公共事業による建設投資が中心に増加したと見られます。個人消費は+1.9%と、1-3月期より減速しましたが、底堅い推移です。また、純輸出(輸出-輸入)が+1.7%と、こちらも1-3月期から減速ですが、輸出が堅調です。これまでのリラ安や欧州、ロシアの景気回復が影響していると見られます。アムンディでは、17年は+3%台の成長を予想していますが、この勢いならば上方修正も十分有り得る情勢です。

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年末に向け投資資金流入加速も

トルコ経済が健全性を取り戻すにつれ、通貨リラは強含みの展開、足元は1ドル3.41リラ近辺と、16年12月以来のリラ高水準です。月間では7カ月連続上昇と、05年の新トルコリラ導入以降で最も長い上昇期間となっています。対円も7カ月ぶりに32円台まで戻しています。

リラは、今後の物価動向次第では金利低下期待が強まり、投資資金流入で上昇基調が続くことが期待されます。8月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比+10.68%と高いものの、リラの戻りを受けて年末に向けて低下し、緩和期待が次第に強まり、債券への投資資金流入が期待されます。ちなみに、代表的な株価指数のイスタンブール100種指数は、年初来上昇率が40%を超えました。この間対内証券投資が増加していますが、長期金利は依然として高止まり(10年国債利回りは10.6%)している状況です。

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