南アフリカ格下げと今後の為替相場展望

2017/04/06
  1. 43日にS&P社が長期債務格付けを引き下げ、外貨建て債務は投機的格付けとなりました。
  2. 330日にゴーダン財務相が解任され、財政再建の見通しが厳しくなったことが背景にあります。
  3. 通貨ランドは、政局混乱で当面は神経質な展開ですが、安定すれば反発余地は大きいと思われます。

投資資金流出のリスク増大

南アフリカでは、3月30日にズマ大統領がゴーダン財務相を解任したことから、同相が掲げていた財政再建策(所得増税等で財政赤字対GDP比の圧縮)の見通しが厳しくなりました。

これを受けて4月3日、大手格付け会社のS&P社が、外貨建て長期債務格付けを投資適格最低のBBB-から投機的のBB+に引き下げました。格付け見通しはネガティブ(1~2年以内に格下げになる可能性あり)です。同日、Moody’s社も外貨建て長期債務格付けBaa2を格下げ方向で見直すと発表しました。信用力の低下で投資資金の海外流出が懸念され、ランドが3月下旬までの堅調地合いから一転急落しています。対ドル相場は3月24日時点の12.4ランドから4月5日時点では13.8ランドと約11%下落しました。

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政権運営の正常化が待たれる

ゴーダン財務相を解任したズマ大統領も、公金の私的流用疑惑や不安定な政権運営が批判され、支持率は20%まで低下しています。4月初頭に実施された世論調査でも、ズマ大統領が辞任すべきとする主張が74%に上りました。後任の財務相となったギガバ内相は金融行政の経験がなく、市場の信認を得るのは現時点では難しい情勢です。

南アフリカは、16年後半を底に景気が底打ちしつつあります。また、インフレ率は目標上限の+6%を上回っている(2月のCPI〔消費者物価指数〕は前年同月比+6.3%)ものの、ピークアウトしてきています。したがって、ランドは、今回の下落で割安感が強まっていると見られ、政局が安定してくれば反発余地が出てくると思われます。

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