豪金融政策と今後の豪ドル相場の展望

2017/04/04
  1. 政策金利は1.5%で据え置きでした。インフレ率上昇に対し雇用回復がやや鈍化。引き続き様子見です。
  2. インフレ率は目標の+23%を目指すものの、労働コストの伸びが低く、加速は限定的と見込まれます。
  3. 商品市況は足元は頭打ちですが、豪ドルは商品市況に対して割安だったため下値は堅いと見られます。

景気は一長一短

本日、RBA(Reserve Bank of Australia、オーストラリア〔豪〕準備銀行)が定例理事会を開きました。政策金利であるキャッシュレートは1.5%に据え置かれました。16年8月以来7会合連続の据え置きです。

足元のインフレ率は、3月のMIインフレ推計値が前年同月比+2.2%と堅調で、1-3月期のCPI(消費者物価指数)は加速することが予想されます。一方、雇用環境改善は一服しています。2月の失業率は5.9%と、16年1月以来の水準に上昇しました。労働コストの伸びが前年比+2%を割り込む低水準にあること(16年10-12月期は前年同期比+1.9%)もあいまって、インフレの加速は限定的と見込まれます。こうした状況から、金融政策は引き続き様子見のスタンスが続けられそうです。

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割安感が下値支える

また、31日に発表された3月のHICP(速報)は、総合が前年同月比+1.5%、コアが同+0.7%といずれも2月から鈍化しました。原油価格が頭打ちとなったことなどを背景に、総合指数の加速が一服しました。エネルギー指数が2月の前年同月比+9.3%から同+7.3%へ、食品・酒・タバコが同+2.5%から同+1.8%へ鈍化しました。

2月に総合指数が+2%台に到達したことから金融緩和縮小に関する議論が高まる可能性も一部で指摘されていました。しかし、一部の品目の上昇だけで、早期の緩和縮小は考えにくく、今回の鈍化で、緩和縮小議論は一旦下火になると思われます。それでも、ユーロ圏の景気回復は順調で物価環境は緩やかに改善し、コア指数は年後半にも+1%台に乗せてくると期待されます。秋以降には緩和縮小の議論が高まってくると思われます。

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