1月のISM景気指数について(米国)

2017/02/06

 

  1. PMIは前月比+1.5ポイント、NMIは同-0.1ポイントでした。世界的な景気持ち直しが示唆されます。
  2. 双方とも雇用指数の上昇が目立ちます。労働需給のひっ迫化と賃金上昇の流れがうかがわれます。
  3. 両指数の水準から成長率の瞬間風速は年率+3%程度であり、やや高めの水準が続いています。

引き続き堅調な製造業の景況感

ISM(全米供給管理協会)が発表した1月のPMIは前月比+1.5ポイントの56.0、NMIは同-0.1ポイントの56.5でした。また、産業全般を示す、PMI、NMIの生産高加重平均(弊社計算)は同+0.2ポイントの56.4でした。

 

12月に引き続き、製造業の景況感が堅調です。鉱工業生産指数が16年12月時点で1年4カ月ぶりに前年同月比プラスに転じたことと整合的です。中国、ブラジル、ロシアといった規模の大きい新興国の景気持ち直しがここにきて目立ってきており、世界的に需要が底上げされてきていることが背景にあると思われます。

また、製造業、非製造業共に雇用指数の上昇が目立ちました。これは、1月の雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比で20万人を超える大幅な増加になったことと整合的です。米国における労働需給のひっ迫化と賃金増加の流れがISMの指数にも見て取れます。

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底堅い世界景気の流れを背景に企業活動は活発化

ISMの両指数と実質GDP成長率との関係、およびPMI、NMI生産高加重平均を用いて、現在の米国経済の成長ペースを計算すると、足元の瞬間風速としての成長ペースは+3.1%でした。企業活動ベースでは、少なくとも、+2%強とされている米国の潜在的な成長率を上回っています。

17年の世界経済は、先進国で全般的に金融緩和が続き(米国は利上げ途上ですが、依然として緩和水準)、財政は積極化していること、新興国経済の持ち直しから世界経済は底堅く推移すると予想されます。こうした中、米国の企業活動も引き続き堅調な展開が維持されると思われます。

 

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