南アフリカの金融政策とランド相場の展望

2017/01/25
  1. 南ア準備銀行(SARB)は12324日の金融政策委員会で、政策金利を7.0%に据え置きました。
  2. ここ最近の底堅いランド相場や、食料上昇の落ち着きに伴う長期インフレ見通しの改善によるものです。
  3. 商品市況の反発に加え、相対的に高い金利から対内投資が堅調で、ランドの下支えとなる見込みです。

長期インフレ見通し改善で、利上げ局面終焉?

SARBは1月23~24日の金融政策委員会で、政策金利を7.0%に据え置くことを全会一致で決定しました。ここ最近の底堅い南アフリカランド(以下、ランド)相場や、長期のインフレ見通し改善を受けたものです。

未曽有の干ばつで長期にわたり高止まりしていた食品は、降雨にも恵まれ、食料インフレは収束する見通しです。加えて、商品市況の反発からランドは底堅く推移し、17年10-12月期CPIは前年同期比+5.9%と、中銀のインフレ目標上限の+6%を下回る見通しです。一方、ランド高の効果は、ここ最近の原油高や世界的なインフレ加速傾向によって相殺され、目先のインフレ率見通しは上昇しました。クガニャゴ総裁は会見で、利上げ局面の終焉を示唆しながらも、環境次第では今後利上げも辞さないと、タカ派的な含みを残しました。さらには、トランプ米新政権の誕生で、保護主義による世界貿易委縮や、新興国市場からの資本流出の懸念への悪影響をあげ、今後注視していくと述べています。

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国債堅調でランド相場回復

商品市況の回復を背景とした交易条件の改善を受け、ランド相場は底堅い値動きとなっています。一方、くすぶる投資不適格への格下げの懸念、想定より速い米利上げ観測による資本流出懸念、経常赤字拡大など、先行きについては予断を許さぬ状況が続いています。

ただ、年初から海外投資家の国債投資が急増し、ネットでプラスに転じるなど、金融市況は好調です。今後も、相対的に高金利が投資家を魅了し、ランド相場の下支えになると考えられます。

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