2月のISM景況指数と足元の米国景気状況

2016/03/04
  1. PMI2カ月連続上昇、NMIは小幅低下で、全般的に見ると企業の景況感は若干改善しました。
  2. 足元の企業活動は改善していますが、雇用環境の改善ペースが鈍化している可能性があります。
  3. ただし、経済成長ペースは年明け後改善しており、懸念される景気失速リスクは小さいと思われます。

企業活動と雇用の改善の好循環は維持されている

ISM(全米供給管理協会)は3月1日にPMI(製造業購買担当者景況指数)、3日にNMI(非製造業購買担当者景況指数)の2月分を発表しました。PMIは前月比+1.3ポイントの49.5、NMIは同-0.1ポイントの53.4でした。製造業と非製造業との生産規模の比はおおむね1:5で、双方合成すると、全体的に見た企業の景況感は若干改善しました。

雇用指数が製造業と非製造業とで明暗を分けました。雇用者数の両者の比は1:9であることを考慮すると、雇用環境改善がやや鈍ったことが示されています。今回の非製造業の雇用指数は49.7と、14年2月以来2年ぶりに50を割り込んだため、足元の雇用関連指標には要注意です。ただし、生産(活動)指数が双方とも上昇しており、雇用環境がそのまま悪化する可能性は低く。PMI、NMIは底堅く推移しそうです。

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年明け後景気状況は改善

米アトランタ連銀が「GDPNow」を発表しています。これは、日々発表される各種の経済指標の動きを合成し、四半期毎に実質GDP成長率を推定した指標です。経済指標が発表される度に変動します。

これによると、16年1-3月期は成長ペースが改善しています。今後の経済指標の動きにもよりますが、一部で懸念されている米国景気失速のリスクは今のところ大きくないのではないかと思われます。

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