AM One「柏原延行」の Market View #109 新興国が、グローバルな株式市場のリスク要因になる可能性は? その3

2018/05/28

皆さま こんにちは。

アセットマネジメントOneで、チーフ・グローバル・ストラテジストを務めます柏原延行です。

本コラムは2018年5月21日付「#107 新興国が、グローバルな株式市場のリスク要因になる可能性は? その2」の続きです。

自動車関税の問題について、早急にお伝えしたかったため、コラムの順序が前後し、恐縮です。

  • これまでのコラムでは、新興国の脆弱性懸念は、「①米国の金利上昇は、新興国からの資金流出を誘発するという新興国全体の問題」と「②一部新興国の脆弱性(ある国の固有の問題)」から成り立っていることを説明した。そして、トルコなど一部の国では、固有の脆弱性が大きくなっていることに言及した。
  • 「①米国の金利上昇は、新興国からの資金流出を誘発するという新興国全体の問題」が発生しているかを、チェックするためには、「新興国の株価指標」の値動きに注目すべきある。そして、その2のコラムではこの株価指標を「先進国の株価指標」比で分析した。2011年頃からみると、先進国が優位な局面が多かったが、足元では新興国優位に展開していることがポイント。
  • 新興国が優位な局面は、米国の金融政策ではなく、商品価格が上昇している局面で優位にたつことが多いと思われる。
  • 念のため、通貨についても、前回利上げ時と今回利上げ時の代表的な新興国通貨の動きを考察する。前回米利上げ時の新興国通貨の値動きをみるかぎり、「米国利上げ時に、新興国からの資金流出」という現象は、通貨の方向性を決定するレベルでは、発生していないように思われる。

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