AM One「柏原延行」の Market View #78  株価は既に割高なのか?(その2)

2017/10/24

皆さま こんにちは。

アセットマネジメントOneで、チーフ・グローバル・ストラテジストを務めます柏原延行です。

このコラムは、2017年10月23日付「株価は既に割高なのか?(その1)」の続きです。

今週に入っても、日経平均株価は続伸し、15営業日連続の上昇と、戦後に東京証券取引所が取引を再開して以来、最長の連騰記録となりました。安倍政権は株式市場にフレンドリーな政権という認識のもとで、衆議院選挙の与党勝利を株式市場は歓迎しているものと思われます(政治的な意見を表明するものではありません)。

加えて、米議会上院が税制改革の前提となる予算決議案を可決したとの報道などを受けて、米ドル高・円安となったことも、我が国株式のサポート要因となっています。経済・投資環境の分析において重要な減税案(税制改革)について、成案を得る可能性が従来より高まっていると思われます。

米国で減税が実施されると、米国での「景気加速+株高+金利上昇」に繋がり、一方で我が国において(10年国債金利をほぼ0%に誘導する)金融政策が継続されると、日米金利差の拡大により、「米ドル高・円安+我が国の株式の上昇」となる可能性が高いと考えます。

我が国株式の一段の上昇によって、割高・割安を判断するバリュエーション指標の重要性は、ますます高まっています。前回のコラムでは、まず、海外の株式市場と比較した日本株の予想PERをお示しし、米国より割安、ドイツより割高な状況を踏まえ、突出して割高とはいえないとの判断をご説明させていただきました(なお、1株当たり予想利益の情報ソースによって、予想PERは大きくことなることに注意が必要なこともコメントしました)。

今回のコラムでは、(海外市場との比較ではなく)我が国株式の予想PERを過去と比較することで、現在の株価水準を分析してみたいと考えます。

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