AM One「柏原延行」の Market View #62 FRBの資産規模縮小を巡る論点

2017/06/26

皆さま こんにちは。

アセットマネジメントOneで調査グループ長を務めます柏原延行です。

6月の上旬から中旬にかけては、米国、日本、欧州の各中央銀行による政策決定の会合が開かれました。

この中での一番のサプライズは、米連邦準備理事会(以下、FRB)が声明文で、「証券保有額を年内に減らし始める計画」があることを明らかにしたことであると考えています。

リーマン・ショック後の景気後退・デフレ懸念に対応するため、米国、日本、欧州の各中央銀行は、「①政策金利を低位、あるいはマイナスへ引き下げる」とともに、「②非伝統的金融政策として中央銀行の資産規模やマネタリーベース(以下、資産規模)を拡大」しました(図表1ご参照) 。

この後、景気の回復などを受けて、いち早く「緩和的な金融政策の転換を始めた」米国においては、既に5月までに政策金利を合計0.75%(0.25%を3回)引き上げ済みです。そして、今回は、4回目の政策金利引上げが行われるとともに、「リーマン・ショック以降に拡大した資産規模の縮小がいよいよ視野に入った」わけです。

そこで、今回のコラムでは、年内にも開始される可能性があるFRBの資産規模の縮小が、経済・投資環境に与える影響について、考えてみたいと思います。

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