日経平均2万円水準で相場を動意づかせるもの

2015/04/16

直近の国内株式市場の状況ですが、先週の金曜日(10日)の取引時間中に日経平均が約15年ぶりとなる2万円台に乗せる場面がありました(わずか数分間でしたが)。今週に入ってからは、再び2万円を視野に捉えながらも、一進一退の膠着感が漂う展開が続いています。これから本格化する国内企業決算の動向を見極めるムードの印象です。

市場では、2015年度の国内企業の利益予想が15%増益という見方が多く、このシナリオを織り込むと、日経平均2万円という水準は決して割高ではないのですが、時間軸的には株価上昇をかなり先取ってしまっているとも言えます。業績相場という視点からの「2万円から先」には、さらなる業績の上振れを期待させる材料が必要です。

とはいえ、日本株と同様に急上昇している中国株市場や欧州株市場の背景には、金融緩和がきっかけになっていることを見ますと、国内株市場も上昇のベースにあるのは、昨年10月末に実施された追加金融緩和だったことを改めて気付かされます。つまり、金融相場を前提に、日銀や年金などの買いによる下値不安の後退をはじめ、国内企業に対する業績期待やコーポレートガバナンス強化の評価など、ファンダメンタル的な要素が加わってここまで上昇してきたという構図です。

そのため、決算シーズン前のファンダメンタル面の見極めムードによって、2万円水準で膠着しているという足元の相場地合いはある意味バブル的な株価上昇を抑制しているとも考えることができそうです。しばらくは上値の重い展開が想定されつつも、逆に、下がったら買いを入れやすい状況でもあると思われます。

その一方で、金融相場という視点がフォーカスされると、4月末に予定されている日銀の金融政策決定会合前のタイミングで、追加の金融緩和への思惑などで相場が動意づき、意外とあっさり「再びの日経平均2万円超え」の可能性もありそうです。もっとも、さらなる追加緩和に対しては、日銀と政府の見解の相違などもあるため、注意が必要になると言えそうです。

 

 

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楽天証券経済研究所 土信田 雅之が、マクロの視点で国内外の市況を解説。着目すべきチャートの動きや経済イベントなど、さまざまな観点からマーケットを分析いたします。
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