チャンピオン銘柄~東京市場における最強の銘柄群とは

2015/02/16

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▼The増田足~増田足の活用法。
今回は、「The増田足」ということで、トレンド分析としての増田足の活用法を解説します。
個別銘柄の入り口(買いタイミング)、そして出口(売りタイミング)、トレンドの途中からの参戦方法、一番迷う局面の4つに分けて解説します。
その素材として、ひとつの例を挙げます。
それが「チャンピオン銘柄」です。まず、それがどういうものか、から解説し、その上で、増田足をどう活用するかを解説します。

▼「最強の銘柄」を選ぶ。
株式市場において、最良の投資判断とは、最強の銘柄を選択することです。
そして、最強の銘柄というのは、上場来高値を更新しているという事実に勝るものはありません。
理屈はどうあれ、それ以上の選択肢は存在しないのです。
現実に今、起こっている事実だけがすべてです。
思惑、観測、予想、想定は、際限が無く、また不確かです。しかし、現に新値であるということは、否定できない厳然たる市場の真実だということです。およそ不透明なことばかりの市場において、唯一信じることができる事実とは、それが新値であるということ以外には無いのです。
その意味では、「黄金銘柄」は、しょせん次善の選択でしかありません。
ただ、上場来高値更新銘柄は、メディアでも、また市場でも、なにかと話題になるものですから、わたしがことさらこれらに言及することはしないできました。
ここで、改めて、この「最強の銘柄群」を抽出して、参考に供したいと思います。
ここでは、「チャンピオン銘柄」と呼ぶことにします。
ファンダメンタルズ分析や、マクロの動き、需給関係、そうしたものがなかなか苦手だという意識の方、初心者の方には、入りやすいアプローチです。

▼「チャンピオン銘柄」の要件。
さてこの「チャンピオン銘柄」ですが、抽出するのに四つの要件があります。

ア 現在その株価が、上場来高値圏にあること。
具体的には、1989年に日経平均が史上高値をつけた前後の当時に比べて、その銘柄の現在株価が、遥かに上回った上場来高値圏であることが要件です。
(ちなみに、黄金銘柄では、逆に、こういう銘柄を除外しています。つまり、90年暴落以降、長年低位に甘んじていたものが、長期ボックスからブレイクしてくるものだけを選んでいるのが、黄金銘柄です。)
つまり、チャンピオン銘柄というのは、20年余に及ぶ日本経済のデフレ状態にもかかわらず、まったくこれを意に介さずとばかりに、上場来高値を更新してきたのですから、文字通り最強なのです。
ただ、あくまで1989年という区切りを使っていますので、それ以降に上場した銘柄は含まれません。
たとえば、明治ホールディングス2269は、実は後述する「チャンピオン銘柄」の要件にもかなっているので、本来組み入れたいのですが、できません。
ホールディング化したのが、2009年ですから、それ以前との株価の連動性が断絶しているのです。
あるいは、新しい新興企業も入りません。
ディップ2379などは、2004年に上場しているので、これも1989年当時は、存在していないことになります。
従い、あくまでチャンピオン銘柄というのは、往年の長い歴史を持った銘柄に限定されているということを含みおきください。
もし、それ以降上場した銘柄で、史上高値更新をしているものを抽出したいという場合は、上記の要件を変更すればよいのです。
たとえば、「1989年当時の株価水準を抜いていること」を、「2000年ITバブル前後の高値を抜いている」や、あるいは「2007-8年の(サブプライムショック前の)高値を抜いている」といったように、要件を変えれば良いでしょう。
その場合には、明治HDやディップが入ってきます。
またいくら89年当時の高値を突破していても、ユニチャーム8113やピジョン7956は「チャンピオン銘柄」に入ってきません。
それは、後述するような、要件を満たしていないからです。
さて、ではこうした89年当時の高値突破という絞込みに加え、さらに三つの要件を解説しておきます。
(チャンピオン銘柄の要件)
~割愛~

イ 期待成長率に対して割安であること。~PEGが1倍以下であること。
なんといっても成長率期待です。
結局株価というものが、成長率に応じて動くものであるとすれば、米系が好んで使うPEGで割り出してしまうのが簡単です。
増田足ソフトの「ランキング表」を活用します。
そこで、「最良(0.1-0.5倍)」「良(0.5-1.0倍)」の銘柄ランキングを出し、これらすべてがその要件に該当します。
予想されている利益成長率に対して、株価がまだ充分に織り込まれていない銘柄ということです。
これは、Growth(グロース、成長)重視という概念です。

ロ 純資産に対して割安であること。~PBRが1倍以下であること。
次に、まったくPEGとは相容れない、逆の考え方です。
つまり、純資産に対して株価があまりにも割安かどうか、ということです。
本来これには、自己資本比率や、有利子負債比率、現金及びそれに順ずるものの規模など、いくつも細かい要件が吟味されるのが普通ですが、ここではざっくりやってみましょう。
とにかくPBRが、1倍以下であれば良し、としました。
その会社の株をすべて買い占めて解散した場合に、債務や不動産売却、被雇用者への支払いなどすべてを支払った後に、現金が残るというのが、このPBR1倍以下、ということです。
これは、Value(バリュー、価値)重視という概念です。

ハ 需給が軽いということ。~信用倍率が1倍以下であること。
最後の要件が、需給です。
イやロがファンダメンタルズ分析であるのに対して、これはまったくファンダメンタルズとは関係がありません。あくまで需給です。
信用倍率が1倍以下であるものを抽出するのは、売り方が極端に多い状態になっているということです。
上昇トレンドでは、このような銘柄は、売り方が損失を恐れて、買戻し(手仕舞い)を急ぎます。
株価は、その業績がどうあれ、そうした局面では上がります。この習性を重視するわけです。

▼「チャンピオン銘柄」は41銘柄。
以上のように、四つの要件で全市場から絞り込みます。
イは絶対要件です。
そして、ロハ二の三つの要件は、いずれか一つを満たしていればよい、としました。
恐らく、漏れがあると思いますが、おおむね41銘柄に絞り込むことができました。
もちろん、極端に出来高が無かったりするようなもの、あまり市場で注目されていないと目されるものは、独断と偏見で排除しています。
一応、個人投資家が取り組むのに、それほど支障がないと思われるものだけにしています。
それが「チャンピオン銘柄リスト」です。

▼「チャンピオン銘柄」は一見初心者向けだが、実際には難しい。
まずこの銘柄群は、「黄金銘柄」より遥かにロングホルダー(長期保有者)向けだということです。
一見、そう書きますと、ビギナー(初心者)向きと思われがちですで、NISAなどに利用できると考える人が多いでしょう。
それで良いのですが、実際には長期保有ほど難しいものはありません。
なにがあっても動じない胆力を要求されるからです。
ときに、暴落的な状況が想定される場合には、やはりいったん利益確定して、買い戻すという判断もありえるわけですから、日ごろ悠長に構えていても、常に市場の動向にはチェックを怠らないということが要求されます。
それだけに、中期投資用の「黄金銘柄リスト」のルールの緩さに対して、「チャンピオン銘柄リスト」は厳格なルールで運用すべきだと思っています。

「チャンピオン銘柄リスト」一覧~(割愛)。

▼増田足とトレンド。
一番上に、日経平均の2011年末以降、毎年の上昇率、そして3年間の累計上昇率を表記しています。3年で106%ですから、2.06倍。約2倍になっています。
つまり、この3年で2倍になっている東京市場に対して、自分のパフォーマンスはそれを上回っているか、下回っているかということが問題になります。
下回っているとすれば、最低でもこの日経平均の上昇分くらいはとらなければおかしい、ということです。
なにかが間違っていたということですが、それは個々の問題です。
共通していえることは、最強の銘柄だけをポートフォリオにいれて、放置していたら、表の一番最後にありますように、237%ですから、約3.37倍になっているはずです。
増田足というトレンド分析は、このブルトレンドをどれだけ有効に享受するか、というのが、活用する上で最大の核心部分です。それ以外はありません。
従い、実は解説など不要です。
なにしろ、上昇トレンドはピンク、下降トレンドはブルーと2色に分けてあり、一目瞭然なのですから、余計な解説はまったく不要。
ロウソク足を見ていたら、日々刻々と、心が千路に乱れます。増田足は、その迷いを排除します。
従って、素人でも見ればトレンドが分かるわけで、チャートを見て悩むということは、有り得ないのです。
では、悩むのはなぜでしょうか。
簡単です。ルールを決めていないからです。
ピンクで買って、ブルーで売るという単純な話です。ここでは、長期保有者用に、「チャンピオン銘柄」というアプローチで、具体的にその入り口(買いタイミング)と、出口(売りタイミング)を解説します。

▼真っ二つに傾向が分かれている「チャンピオン銘柄」
さて、この「チャンピオン41銘柄」の表を見ますと、ある特徴があります。
表は、低PEG順に昇順列になっています。
どれも上場来高値更新銘柄ですから、それは良いとして、残る三つの要件(成長、純資産、需給)の項目を見ますと、はっきり二つに分かれていることがわかります。
つまり、PEGが低いか、信用倍率が低いか、のどちらかです。
そして上場来高値更新銘柄では、PBRの低いものは、きわめて少ない、ということです。
従って、最重視する点は、PBR(純資産、価値)ではなく、PEG(成長)と信用倍率(需給)だということが明らかです。
つまり、PBRという純資産に対して株価が割安かどうか、という視点は、現時点の相場においては、ほとんど機能していない、という結論になります。少なくとも、上場来高値更新といったようなスーパーロングで上昇トレンドを歩んでいる銘柄については、そういう結論になります。「黄金銘柄リスト」のような中期投資用銘柄では、その限りではないでしょう。
さて、PEGと信用倍率が決め手だということがわかりました。

▼成長期待か、需給が軽いかの二つの選択。
そこで改めてリストを見ますと、低PEG銘柄(青い網掛け、1番から30番)は、圧倒的に景気敏感株で占められています。工業系製造業がほとんどです。そして、信用倍率は高いのです。人気があるから、信用倍率が高いわけです。
また、信用倍率が低い銘柄(肌色の網掛け、31番から41番)は、圧倒的に景気とはあまり関係のない、小売や食品、一般消費系、あるいは薬といったディフェンシブ銘柄ばかりだということがわかります。
そして、これらの一覧に非常に共通している点があります。
ROE(経営の投資効率性)です。GPIF(年金積立基金運用独立行政法人)の積極運用化以来、このROEが高いことが重視されるようになりました。
JPX400の構成銘柄の重要な要件としても、やはりこのROEの高いことが入っています。
41銘柄中、29銘柄が驚くほど高いROEであることがわかります(緑色の網掛け)。
しかも、信用倍率の低いディフェンシブ銘柄ではこの傾向が半々といったところですが、良好なPEGの景気敏感銘柄では、ほとんどといっていいほどROEが極端に高いということです。
日本株の平均ROEが8.6%です。
世界平均が15%です。
しかし、「チャンピオン銘柄」は、ほとんどが10%はおろか、20%はざらで、30%を超えるものすらあります。
実は、このROEについては、「チャンピオン銘柄リスト」を作成するに当たって、まったく要件にいれずにいました。
ただ、結果として、ROEの非常に高いものばかりであり、それも低PEG銘柄に集中しているということが判明したわけです。
蛇足ながら、面白いことに、成長、純資産、需給の三つの要件を、いずれも満たしている銘柄というものが、一つも「無い」ということです。
パターンとしては、低PEGで高ROEか、低信用倍率で高ROEかに、ほぼ分かれているということにもなります。
つまり、成長をとるのか、需給をとるのか、どちらかに極端に市場の選択は分かれているが、結局は高ROEという点では、共通している、ということです。

▼結論~「チャンピオン銘柄」のポイント。
結論として、東京市場において、圧倒的に最強の銘柄群というものは、最優先で利益成長率が高い(低PEG)銘柄であり、ROEが極端に高い銘柄だ、ということ。
次善の選択として、需給が非常に良好(信用倍率がとにかく低い)で、ROEが高い、ということ。
ランダムに今回絞り込んだ数の比較からすれば、そういう結論になります。
この二段構えで銘柄を見ていけばよいということになります。
今後、定期的に「チャンピオン銘柄リスト」を更新していこうとは思いますが、一ヶ月に一回くらいでよいと思っています。
「黄金銘柄」と同じく、新たに加わるものもあるでしょうし、処分されるものもあるでしょうが、「黄金銘柄」のように頻繫な異同は無いでしょう。
なにしろ、ロングホールドなのですから。

▼基準。
「黄金銘柄」は、ご存知のように、日足ベースで25日足のトレンドを重視しています。
これに対して「チャンピオン銘柄」はより長期的視野に立っているので、週足の13週足を重視します。
営業日5日=1週間とすれば、65日間に相当する足ですから、75日足に近いとざっくり思っても良いでしょう。
13週足に沿って上昇トレンドが続く限り持ち続け、調整局面入りで処分しても、また13週足のトレンドに回帰するのであれば、投資再開ということになります。
ただ、先述のように、「黄金銘柄」とは違い、より守るべきルールを厳格にしたほうが良いでしょう。
なぜなら、週足ベースですから、どうしても初動における入り口も、終盤における出口も、判断が遅れるためです。
従って、この13週足のトレンドに乗るということが絶対条件で、その上で日足ベースで、25日足に乗ることという、二つの要件を満たしていることが、投資・保有の条件になります。この日足との併用によって、週足だけでやる場合の「後手になりがち」な欠陥を、ある程度補強することができます。

(チャンピオン銘柄の売買判断基準)
~割愛~

▼売買のタイミング。
(以下本文、並びにチャートによる解説、リスト一覧は割愛。)

詳細は、増田経済研究所まで。

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コラム   増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
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商号等:有限会社増田経済研究所/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1069号

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