日本人が使わない、外人が使う銘柄絞込み指標

2013/09/30

~PEGによる、銘柄絞込みリスト~

増田経済研究所では、PEGを用いて、東証上場銘柄の銘柄絞込みを行いました。
日本人がまだほとんど使わず、外人(とくに米系)が現地米国において、米国株の銘柄スクリーニング(絞込み)に用いているPEGは、米国においては、ほぼ常識となっています。
米系が日本株を大いに動かしているというのが本当であれば、当然彼らは日本株の絞込みに、このPEGを使っているはずです(とくに青目の外人)。
このPEGを、日本人が使っていないというのは、ある意味不思議でなりません。
今回は、四季報秋号も出ていることですので、上場株すべてをこのPEGで絞込んで、外人が好みそうな銘柄リストを一覧にしてみました。
日々、増田経済研究所では会員の皆様には、データ更新して閲覧に供しています。
ちなみに、米国のS&P500のPEGは、現在1.69です。
ピーター・リンチの説によれば、1.8以下が許容範囲ということで、結構いいところまで上昇してきていることがわかります。
一方、日本市場は、全産業ベースでは、当方の試算では0.27。金融を除くと0.2。製造業では0.17です。
リンチによれば、1~1.8が許容範囲ですが、良好なのは0.5~1です。ベストは0.5以下としています。
全体として、いかに米国市場にくらべて、日本市場が割安かということがわかります。
また、全体に割高になり始めている米国市場ですが、ハイテク株の平均は1.1です。なかでもアップルは0.65となっています。ナスダックが主要指数の中で非常に腰が強いのは、このPEGが低いためでしょう。
文末に、日本の銘柄を低PEG順に列挙しましたので、ご参考まで。

【黄金銘柄リストからの銘柄選択】
一応、日々の黄金銘柄リストでは、PDFファイルをいつもダウンロードできるようにしてあります。
黄金銘柄リストは、あくまでその中でも、その日、東証一部上昇率ランキングに突出した強さを見せたものをピックアップして★印をつけています。
それ以外は、前日まで強かったもので、まだMACDや増田足を見る限り、持ちこたえられそうな銘柄です。
PDFファイルの母集団のほうにもたくさん、四季報秋号から低PEGで、なおかつ年率の増益率が15%以上のものに限った銘柄が、列挙されています。
ですから、黄金銘柄リストには入っていないけれども(つまり、その日の東証一部上昇率ランキングには登場してこなくても)十分に、あるいはもしかすると毎日、1-2%ずつ上昇し続けている銘柄があるかもしれません。
上昇率ランキングに出てくるものは、その日たまたま3-4%、あるいは15-25%といったようなとんでもない上昇率を出しているだけのことで、1-2%でも毎日とにかくしっかり上がっている銘柄というのは、けっこうあるものです。
週末には、そういう意味も込めて、黄金銘柄のみならず、その母集団となっているPDFファイルの銘柄群をチェックしてみてください。
青色で銘柄名を網掛けしていない銘柄群でも、日足チャートを出してみたら、45度角でまっすぐ右肩上がりで上昇し続けているものというものが、けっこうあるものです。
たとえば、現時点ではリョービ5851などは、その一つの例でしょう。ダイフク6383などもそうかもしれません。
これらはなかなか銘柄の特性として、上昇率ランキングに登場することが少ないのです。
だから黄金銘柄リストに掲載されることも滅多に有りません。
しかし、しょせん投資は期間益回りの勝負ですから、単発でいくらとれても、持続性のほうが勝つ場合も数多くあるのです。
黄金銘柄リストに漏れている、しかし、着実に期間益回りの大きい可能性があるこうした銘柄群にも、目を配るようにしていただきたいと思います。
その意味で、いつも「今日のまとめ」に、PDFファイルで母集団リストをダウンロードできるようにしてあります。
ご活用ください。

四季報秋号を絞り込んだ母集団リストは、以下のような絞込み方で行っています。
セミナーなどでも資料として提示させていますが、念のため、ここでもう一度列挙しておきます。

四季報秋号の東証一部上場銘柄対象にすべてチェック。母集団とした。本日、ここにアップしてあるものは、27日の母集団リストと内容は同じですが、本日だけ低PEG順に並べてあります。(ここをクリック)この母集団から、年率利益成長率が大きく、低PEGの銘柄を抽出したもの。

斜字:実績年度赤字は、営業利益(or売り上げ、あるいは経常利益)で「みなし」計算。
■:実計算できるが、減益なため、敢えて「みなし」計算したもの。 あるいは、EPSで実計算するより、本業の営業利益で実計算したほうがデータが良いものは、良いほうを用いている。
◎:実年度赤字なので、3年分で実計算したもの。

なお、リストに記載の無い銘柄は、
①出来高が少なすぎて投資対象に不適格。
②EPS、営業利益、なにをとってもいずれも減少しているもの。
③利益成長はあるものの、ほとんど微弱、あるいは一定であるもの。
④実績年度のEPS、営業利益がいずれも赤字で、実計算できないもの。(ただし、そういう銘柄に限って、黒転だけに成長は著しいものも多い。)→ここもとの日本冶金工業5480どは、そうした例でしょう。
⑤史上高値圏に到達しつつあるもの、あるいは到達したものは、除外。→直近で強いもので、こういう例はバリューコマース2491、前田工繊7821、アウトソーシング2427、ジャパンパイル5288、ノリタケ5331などがあります。いずれもこの要件に当てはまるので、リストからは除外しています。

スクリーニングは、
①年率成長率が、15%以上。
②PEGが1.2以下。
③月足で、長い停滞を突破、あるいはスタンバイ中のもの。
④漏れてしまっているもの。→日々、漏れが判明したら、組み入れるようにしている。

以上、絞込みの母集団リスト(PDFでダウンロード)、黄金銘柄リスト、ともに、お役立ていただければ、幸甚です。

【2013年9月27日終わり値ベース、東証一部上場銘柄の低PEGリスト(低い順)】
証券番号 銘柄名  年率成長率 時価 予想PER PEG
5002 昭和シェル     154     1119 7.3 0.01
4331 テイク&ギブニーズ 832.2     2353 1.22 0.02
6375 日本コンベヤ 350     165 23.1 0.03
6742 京三製作所  33.5     358 10.7 0.03
6445 蛇の目ミシン 7.2      83 11.53 0.04
5401 新日鐵住金    360000     352 13.6 0.04
6418 日本金銭機械 2000     2339 1.17 0.05

(以下、割愛。詳細は、増田経済研究所へ)

以上

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コラム   増田経済研究所
増田経済研究所が、今週の東京株式市場の動向を展望します。米国を中心とした国際情勢を踏まえ、誰が今、何を考え、我々個人投資家はいかに対応すべきなのか、分かりやすく解説します。
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