星光PMC<4963>CNFを採用した製品の出荷が始まる

2018/06/12

CNFを採用した製品の出荷が始まる

リサーチノート
(株)QUICK 伊藤 健悟

1Qは増収だったが、原料高影響が厳しく減益に
18/12期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比5%増の62億円、営業利益が同5%減の5.8億円となった。製紙用薬品事業は、紙・板紙の生産が国内で減少したほか、中国でも環境規制による原料不足が影響して顧客の生産が伸び悩んだが、同社は生産設備で事故のあった同業他社の顧客向けの出荷増などもあって売上高を拡大。しかし利益面では原料高の影響が厳しく、減益を強いられた。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業では、フレキソ・グラビアインキ用樹脂の伸びが続いたほか、コピー機用トナーが拡大したこともあってこれも増収に。ただし、ここでも原料高の影響は厳しく、減益を避けられなかった。化成品事業では、中国メーカーの安値攻勢で主力品の輸出が減少したため、減収、減益を余儀なくされた。

通期でも減益となるが、来期は数量増による回復を見込む
18/12期通期の連結業績についてQUICK企業価値研究所では、売上高が前期比6%増の265億円、営業利益が同4%減の21億円を予想する。1Qの実績は利益面で事前の想定をやや上回ったものの、足元で一段の原料高が進んでいることもあり、ほぼ従来予想通りの減益見通しとした。製紙用薬品事業では、中国での環境規制の影響が懸念されるが、国内では新生産ラインへの採用などもあって出荷は堅調に推移しており、売上高は順調な伸びが見込まれる。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業も、好調だった前期の反動で落ち込むとみていたコピー機用トナーが伸びを続けており、オフセットインキ用樹脂などの苦戦をカバーして前期並みの売上高を確保できそうだ。化成品事業では輸出減少の影響が厳しいものの、連結全体で通期でも増収を確保できよう。ただし利益面では、やはり原料高の影響が大きく、これに対応した値上げなどを進めるものの、今期は減益を避けられないと考える。続く19/12期は売上高が前期比6%増の280億円、営業利益が同10%増の24億円を予想する。海外を中心とした製紙用薬品事業や化成品事業での拡販と、原料高影響の一巡による増収、増益となる見通し。
18年6月に、長く開発に取り組んできたCNF(セルロースナノファイバー)複合材料を採用したランニングシューズが発売された。今後も自動車などの構造材料としての採用を目指して開発を進める方針で、中長期的な業績への寄与が期待される。

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