星光PMC<4963>CNF複合材料の商業出荷がついに開始

2018/03/29

CNF複合材料の商業出荷がついに開始

ベーシックレポート
(株)QUICK 伊藤 健悟

製紙用薬品の大手
印刷した際ににじみが出るのを防ぐサイズ剤や、強度を高める紙力増強剤など、製紙用薬品の大手。各種印刷インキ用樹脂やトナー向けの樹脂なども手がける。14年にKJケミカルズを子会社化し、化成品分野に参入した。

17/12期は原料高の影響で増収ながら営業減益に
17/12期の連結業績は、売上高が前期比3%増の251億円、営業利益が同4%減の22億円で着地した。製紙用薬品事業は、ネット通販の普及などで需要が増加している板紙向けの出荷が国内外で拡大して増収となったが、原料高の影響で利益面では苦戦。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は、国内でグラビアインキ用樹脂やフレキソインキ用樹脂が好調に推移したほか、記録材料用樹脂も伸長。海外で水性インキ用樹脂の出荷も増加し、この事業は増収、大幅増益となった。化成品事業は、水系塗料向け製品の輸出が好調だったほか、電子材料や化粧品など幅広い分野で需要が拡大し、売上高は着実に増加。ただし利益面では、人件費や、海外での新製品発売へ向けた登録費用などの増加でほぼ横ばいとなり、連結全体で減益を避けられなかった。

18/12期も減益となるが、原料高影響一巡で19/12期は回復へ
続く18/12期の連結業績についてQUICK企業価値研究所では、売上高が前期比5%増の264億円、営業利益が同5%減の21億円を予想する。製紙用薬品と化成品の両事業を中心に主要製品が販売を伸ばして増収となるが、原料高などの影響が厳しく、この期も営業減益を避けられない見込み。翌19/12期は、原料高影響の一巡と、海外での販売拡大などで業績は回復に向かうと考える。
新製品として長年開発に取り組んできた、CNF(セルロースナノファイバー)複合材料の商業出荷が開始された。当面、業績への寄与は小さいが、用途拡大による中長期的な成長に期待したい。

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