インフォメーション・ディベロプメント<4709>不採算案件による原価増を吸収し、通期営業最高益へ

2018/03/19

不採算案件による原価増を吸収し、通期営業最高益へ
リサーチノート
(株)QUICK   前田  俊明

プロジェクトマネジメントの効果で利益率の悪化を想定より抑制
同社は3月12日、18/3期通期の連結業績計画を上方修正、売上高を227億円→231億円(前期比7%増)、営業利益を10.3億円→12.2億円(同10%増)とした。18年1月に子会社化したフェスが貢献するほか、ソフトウエア開発事業で発生した不採算案件について、プロジェクトマネジメントの効果で利益率の悪化を想定より抑えて納品にこぎつけた。同社単体やコンサルティング子会社の採算も改善した。同社は17年10月に不採算案件による原価増などを織り込み利益予想を引き下げたが、一部を取り戻した。従来の営業減益予想から一転、1割営業増益かつ、営業最高益となる見通し。QUICK企業価値研究所は18/3期通期の連結業績予想を会社計画と同額に修正する。
同社は1月4日、同業のセゾン情報システムズからフェスの全株式を取得し子会社化する手続きを完了。フェスはシステムマネジメントサービス、ヘルプデスクサービスなどを展開し、直近の17/3期は売上高33億円、営業利益4.4億円。4Qから同社業績に反映されるが、現時点でのれん金額、償却期間などは非開示。

2件の不採算案件は終了
18/3期3Qの連結営業利益は前年同期比47%増の4.5億円となり、上期の同41%営業減益から急回復した。上期は不採算案件が2件発生し売上原価が膨らんだことに加え、セキュリティ製品「SeceonOTM」の積極的な営業展開などで広告宣伝費がかさみ販管費が増加した。3Q累計は上期の減益を挽回し切れず同8%営業減益だったが、大きく持ち直した。なお、不採算案件は1件が17年8月に終了しており、残った1件も1月に終了したようだ。

19/3期も営業増益が続く見通し
当研究所は翌19/3期の連結業績予想を売上高260億円(前期比13%増)、営業利益13億円(同7%増)とする。フェスの通期貢献を反映し売上高のみ引き上げた。フェスはのれん金額、償却期間が非開示で見極めにくいが、短期的な利益貢献は限定的となりそうだ。前期は不採算案件による原価増をプロジェクトマネジメントの効果、同社単体や子会社の採算改善などで吸収する見込みで、19/3期はこれらの効果が持続するかがポイント。不確定要素が多いことから今回は据え置くが、利益も上乗せ余地があるとみている。

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