星光PMC<4963>原料市況に不透明感があるが、来期は増収、増益を予想

2017/12/13

原料市況に不透明感があるが、来期は増収、増益を予想

リサーチノート
(株)QUICK 伊藤 健悟

原料高や経費増の影響により、3Q累計で小幅営業減益に
17/12期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比微増の182億円、営業利益が同13%減の15億円となった。製紙用薬品事業は、紙・板紙の生産が国内外で堅調に推移したものの、国内外での競争激化で売上高は横ばいに。利益面では、人件費などの経費増と原料高の影響で2桁減を強いられた。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は、高付加価値のグラビアインキ用樹脂の出荷が増加したものの、オフセットインキや新聞インキの需要低迷と原料高の影響が厳しく、減収、減益に。化成品事業は、水系塗料向け製品などの輸出が好調に推移して業績を伸ばしたが、連結全体では2桁の営業減益を避けられなかった。

足元では製紙用薬品などの販売が回復基調。来期以降はCNFの戦力化にも期待
17/12期通期の連結業績についてQUICK企業価値研究所では、従来予想を売上高246億円→250億円(前期比3%増)、営業利益21.5億円→22億円(同4%減)へ小幅引き上げる。上期に競争激化で販売が苦戦した製紙用薬品は、国内でのシェア回復と、中国での紙力増強剤の需要増で3Qに大きく出荷を拡大。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業でも、コピー機用トナーなどの出荷が足元で上向いている。4Qもこうした基調が続くとみられる一方、原料高の影響が厳しいが、通期の業績は従来予想を小幅上回る見通しとなった。前期比では原料高や経費増の影響が厳しく、小幅営業減益を避けられないものの、期前半に苦戦した業績は回復に向かうと考える。経常利益、純利益は、台湾のアクリル系粘着剤メーカーである新綜工業の持分法適用会社化などの効果で、小幅増益となる見通し。
翌18/12期は、売上高が前期比6%増の265億円、営業利益が同7%増の24億円を予想する。中国では、良質な古紙の輸入規制により、低品質の中国産古紙を板紙の原料として使用する割合が高まっており、紙力増強剤の需要が大きく増加している。また、環境規制の強化で水性インキ用樹脂の出荷も引き続き拡大する見通しで、これら各分野の数量増と合理化の進展により、この期は増収、増益となる見通しだ。ただし、原料市況には依然不透明感があり、その動向には引き続き注意が必要となる。
長く開発に取り組んできたCNF(セルロースナノファイバー)は、量産出荷へ向けて生産体制の整備が進んでおり、18/12期以降、徐々に業績に寄与してくる見通し。

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