ユビキタス<3858>企業買収による事業領域拡大での成長進める

2017/06/16

企業買収による事業領域拡大での成長進める

ベーシックレポート
(株)QUICK 山藤  秀明

昨年4 月のエイム買収に続いて今年4 月にエーアイ買収
企業買収による事業領域拡大へと成長戦略をシフトしている。昨年4月に自動車分野の組込みソフトウェア開発に強いエイムを買収。今年4月には輸入ソフトウェアの販売を手掛けるエーアイコーポレーション(以下、エーアイ)を買収した。エーアイについては協業による事業拡大も期待される。会社側ではエーアイが販売する輸入ソフトウェアとユビキタスの製品を組み合わせたコラボレーション製品の投入、そしてエーアイの海外パートナーを活用した、ユビキタス製品の海外販売強化を進める方針。

大手参入で競争厳しいIoT プラットフォーム事業は譲渡
  一方で既存事業の1 つであるIoT プラットフォーム事業は大手を含めた新規参入が相次ぎ価格競争が激しくなっている。会社側では「将来への期待感はあるものの、短期的な投資回収は難しく、全体での業績回復(黒字化)のためには、先行投資がかさむ本事業からの撤退が不可欠」として、17 年4 月に同事業を譲渡した。

今期営業損失は事業譲渡効果等で50 百万円への縮小を予想
前17/3 期の連結営業損失は286 百万円だった(16/3 期は単独で109百万円の損失)。複数の案件遅延、IoT プラットフォーム事業の競争激化でユビキタス単独の損失が膨らんだ。なお、エイムが手掛けるソフトウェアサービス事業の営業損益は103 百万円ののれん償却の負担はあったが、2 百万円の小幅赤字だった。
QUICK 企業価値研究所では今18/3 期の連結営業損失は50 百万円を予想する。IoT プラットフォーム事業の譲渡に伴う固定費の軽減、前期に遅延した案件の売上計上で損失縮小を見込む。エイム、エーアイが手掛ける各事業はのれん償却負担で営業損益はともに収支均衡を予想。翌19/3 期の連結営業利益は50 百万円を予想。増収効果、エーアイ買収に係るアドバイザリー費用もなくなり黒字転換が可能とみている。
財務内容改善もあり先行投資余地も膨らんできた点も注目したい。

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