星光PMC<4963>今期は小幅営業減益だが、従来予想を上回る見通しに

2017/06/08

今期は小幅営業減益だが、従来予想を上回る見通しに

リサーチノート
(株)QUICK 伊藤 健悟

1Qは合理化、高付加価値化の進展で3部門とも利益を伸ばす
17/12期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比2%減の59億円、営業利益が同23%増の6.1億円となった。製紙用薬品事業は、需要低迷で売上高は伸び悩んだものの、国内外で合理化、コスト削減を進めたことで利益は堅調に推移。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は、オフセットインキ用樹脂や新聞インキ用樹脂の販売が振るわず、売上高は落ち込んだが、高付加価値のグラビアインキ用樹脂の出荷が底堅く推移するともに、合理化も進んだことで、利益は大きく増加した。化成品事業は、輸出の減少でこれも小幅減収だったが、電子材料やパーソナルケア製品など好採算の新規用途向けが伸長したことで2桁の増益に。連結全体で減収ながら、利益は高い伸びとなった。

来期は数量増と高付加価値化で増収、増益に。CNFの戦力化にも期待
17/12期通期の連結業績についてQUICK企業価値研究所では、従来予想を売上高250億円→245億円(前期比1%増)へ小幅減額したが、営業利益を21億円→22億円(同4%減)へ引き上げた。今期は従来、製紙用薬品と化成品の両事業を中心に、国内外での出荷数量増で売上高が拡大する一方、原料高の影響で小幅減益を避けられないと考えていた。販売面では、化成品事業が総じて順調に推移する一方、製紙用薬品事業が海外でやや伸び悩んでおり、為替の前提を1ドル=115円→同110円に変更したこととあわせ、連結全体で売上高の見通しを小幅減額。利益面では、研究開発費などを含めて全般に増加を見込んでいた経費の計上が遅れ気味のうえ、原料高の影響も想定よりも小幅にとどまっている。2Q以降、徐々に原料高の影響が厳しくなる見込みだが、化成品、印刷インキ用・記録材料用樹脂の両事業で高付加価値製品へのシフトが進んでいることもあり、従来想定よりも営業利益は小幅な減益にとどまる公算が大きくなった。経常利益、純利益は、台湾のアクリル系粘着剤メーカーである新綜工業を持分法適用会社としたことで、小幅増益となる見通し。翌18/12期は、売上高が前期比4%増の255億円、営業利益が同9%増の24億円と、高付加価値製品の数量増と合理化の進展による業績拡大を予想する。新規事業として開発を進めてきたCNF(セルロースナノファイバー)は、ポリプロピレンと複合化した生活用品として商品化が進んでいるほか、17年中にも複数の商業化案件が立ち上がる見通しで、今後本格的な業績への寄与が始まると期待される。

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