沢井製薬<4555>後発品市場の拡大は想定より弱いが予想据え置き

2017/03/27

後発品市場の拡大は想定より弱いが予想据え置き 
リ サ ー チ ノ ー ト
(株)QUICK   真下  弘司

研究開発費の増加で 3Q 累計は 7%営業減益
17/3 期 3Q 累計の連結業績は、売上高が前年同期比 10%増の 1014 億円、営業利益は同 7%減の 179 億円となった。ジェネリック医薬品(GE)市場は、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2015」で数量シェア目標(17 年央に 70%以上、18 年度から 20 年度末までの間のなるべく早い時期に 80%以上)が掲げられたことを受け、16 年 4 月に保険薬局における「後発医薬品調剤体制加算」と DPC(入院医療包括評価:医療費の定額払い制度)制度における「後発医薬品指数」の要件見直し、医療機関における「後発医薬品使用体制加算」の指標見直しに加え、院内処方を行う診療所における「後発医薬品使用体制」に関する評価の新設(外来後発医薬品使用体制加算)、一般名処方の一層の推進等の GE 使用促進策を含む診療報酬改定が実施され、薬局市場のみならず病院市場、診療所市場でも需要が拡大。同社でも薬局向けが伸長したほか、病院・診療所向けも順調に推移。利益面では薬価引き下げ等から原価率が悪化、米国市場向け製品の開発に伴う研究開発費の増加もあり営業減益。

会社計画・企業価値研究所予想とも変更なし 
17/3 期通期の連結業績に関して会社は、売上高が前期比 9%増の 1345 億円、営業利益は同 1%増の 235億円を計画。GE 市場の伸びが当初想定したよりも弱く 3Q 累計の進捗は、想定より若干の遅れがあるものの、16 年 11 月公表の計画を据え置いた。研究開発費等の増加を増収効果で吸収、通期では微増益を見込んでいる。
QUICK 企業価値研究所予想も据え置く。当研究所予想の 17/3 期通期の連結業績は、売上高が前期比 10%増の 1356 億円、営業利益は同 4%増の 240 億円。続く 18/3 期は、売上高が前期比 8%増の 1462 億円、営業利益は同 8%増の 260 億円を予想する。3Q までの業績は概ね想定通り推移しており、上期の実績を踏まえて 16 年 12 月に見直した予想を据え置く。GE 市場の拡大傾向および同社はリーディングカンパニーとして市場拡大の恩恵を享受、増収・増益基調が続くとの見方は維持する。

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