オンコリスバイオファーマ<4588>来期以降の成長に向け医薬品事業を強化

2016/12/21

来期以降の成長に向け医薬品事業を強化

リサーチノート
(株)QUICK 豊田  博幸

16/12期3Q累計は6.8億円の営業赤字
16/12期3Q累計の単独業績は、売上高が46百万円(前年同期は19百万円)、営業損失が6.8億円(同7.0億円の損失)、純損失が7.3億円(同6.0億円の損失)。セグメント別に売上高をみると、医薬品事業の売上高は無かったが、検査事業において、売上高が46百万円(同19百万円)計上された。テロメスキャンによる収入が貢献した。具体的には研究目的のCTC(血中浮遊がん細胞)受託検査収入、韓国のWONIK CUBE Corp.社や米国のLiquid Biotech USA,Inc.社とのライセンス契約に基づくマイルストーン収入、米国のDeciphera Pharmaceuticals,LLC社などへの販売などだった。営業損失は、研究開発費の減少(348百万円→241百万円)や特許関連費用の圧縮などから、販管費が前年同期比1.0%増にとどまったことから、損失幅がわずかに縮小した。研究開発費については効率運用による圧縮と、当初想定からの遅れによるものである。売上高計上につながる医薬品等のライセンス契約に向けた活動は、順調な進捗が続いているようだ。純損失は為替差損の計上が響き、損失幅が拡大した。
主な研究開発実績としては、
【医薬品事業】OBP-301(テロメライシン)について、16年8月30日にアメリカ食品医薬品局(FDA)に切除不能または転移性悪性黒色腫(メラノーマ)を対象としたPhaseⅡ臨床試験の臨床試験実施計画書を提出。テロメライシンの腫瘍内投与における有効性や安全性に加え、腫瘍免疫反応の評価を目的としている。また、試験結果をもとに免疫チェックポイント阻害剤との併用試験の実施も検討の予定。
【検査事業】テロメスキャンを用いたCTC検査として、各種がん患者を対象に臨床研究、受託検査を実施。
財務面をみると、有利子負債が14/12期末5.1億円→15/12期末4.0億円→16/12期3Q末3.7億円。同様に自己資本比率が87.2%→87.2%→84.8%、D/Eレシオ(有利子負債÷自己資本)が0.12倍→0.11倍→0.13倍と、良好な水準を維持。赤字が続いているが、良好な財務健全性は維持できたと評価している。

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