星光PMC<4963>17/12期の営業利益は伸び悩むが、業績は安定的に推移

2016/12/14

17/12期の営業利益は伸び悩むが、業績は安定的に推移

リサーチノート
(株)QUICK 伊藤 健悟

3Qまで3部門とも大きく利益を伸ばす
16/12期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比1%減の182億円、営業利益が同93%増の18億円となった。製紙用薬品事業は、国内出荷は前年同期並みにとどまったものの、中国での販売が大きく拡大。円高と販売価格下落で売上高は伸び悩んだが、数量増と合理化・コスト削減の効果で利益は大幅増となった。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業も、オフセットインキ用樹脂などの需要低迷で減収だったが、水性インキ用樹脂の伸びと、コスト削減・合理化により利益は高い伸びに。化成品事業は、3Dプリンター用のUV硬化樹脂や化粧品、電子材料向けの伸長で業績を拡大。連結全体で減収ながら大幅な増益を達成した。

来期は樹脂事業が苦戦を避けられないが、他の2事業は引き続き利益を拡大へ
16/12期通期の連結業績についてQUICK企業価値研究所では、従来予想を売上高237億円→242億円(前期比2%減)、営業利益20億円→23億円(同74%増)へ引き上げる。国内の製紙用薬品事業や印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は市場停滞で厳しい環境にあるものの、板紙用の薬品や水性インキ用樹脂を中心に、想定よりも底堅く推移。中国の製紙用薬品事業や化成品事業も、予想を上回るペースで出荷を伸ばしている。4Q以降の為替の前提を小幅円高方向に見直しており、これが化成品事業の利益面でマイナス要因となるが、合理化・コスト削減の進展もあり、連結全体で業績は従来予想・会社計画を上回ると考える。
続く17/12期の連結業績については、売上高が前期比3%増の250億円、営業利益が同1%減の23億円を予想する。従来予想を若干増額修正したものの、この期の業績はやや伸び悩むと考える。製紙用薬品事業は、国内では印刷情報用紙向けの落ち込みを板紙向けの拡大でカバーして横ばい程度の出荷が続く公算が大きい。中国をはじめとした海外では販売増が続き、原料市況がやや上昇しつつある点を考慮しても、部門全体で若干の増収、増益を確保できよう。化成品事業は、引き続き数量増による業績拡大を予想する。一方、印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は、16/12期が原料安効果で利益が押し上げられている面があるため、この期は減益を避けられず、連結全体でも若干の営業減益になる見通しだ。ただし、原料や為替市況変動の影響を除くと業績は安定的に推移しており、より中長期的には、新規事業として開発中のCNF(セルロースナノファイバー)や銀ナノワイヤなどが業績の牽引役になると期待する。

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