イトクロ<6049>想定以上の進捗で16/10期予想を上方修正。来期も増額

2016/09/29

想定以上の進捗で16/10期予想を上方修正。来期も増額
リサーチノート
(株)QUICK   谷林 正行

16/10期3Q累計は営業53%増益。通期の会社計画を超過
16/10期3Q累計の単独業績は、売上高37.2億円(前年同期比35%増)、営業利益13.3億円(同53%増)となった。教育業界向けを中心に展開している領域特化型ポータルサイト運営のメディアサービスでは、「塾ナビ」、「みんなの学校情報」、「家庭教師比較ネット」が好調だった。前年同期に不振だった金融業界向けでは、「みんなのカードローン」などのポータルサイトによる売り上げが回復した。メディアサービスで接点を持つ企業に対するコンサルティングサービスも好調に推移した。利益面では、売上構成の変化などにより売上総利益率が前年同期の62.9%から61.8%へ低下したが、販管費の伸びが12%で増収率を大幅に下回ったことにより営業利益率が上昇。大幅増収と相俟って大幅な営業増益となった。なお3Q累計の営業利益は、通期の会社計画11.5億円を超過している。

会社計画に変更はないが、当研究所の16/10期通期予想は上方修正
会社側の16/10期通期の単独計画は売上高が33.7億円~39.7億円、営業利益が11.5億円(前期比20%増)。期初計画を変更していない。会社側では、4Qは閑散期に当たり売上高の水準が低いうえ、決算賞与の支給や大阪事務所の移転、コンテンツ関連の投資などの費用を見込んでおり、保守的にみて計画を変更しなかったとしている。売上高に幅を持たせているのは、特定顧客への依存度が高いコンサルティングサービスが受注の可否で大幅に変動する可能性があるため。ただ同サービスは利益率が低いため利益への影響は少ないとしている。ちなみに、15/10期3Q決算発表においても3Q累計の営業利益が通期の会社計画を超過していたが、計画の変更を行っていなかった。
QUICK企業価値研究所では、3Qまでの進捗を考慮し、16/10期通期の単独予想を上方修正した。売上高は43.7億円→46.5億円(前期比31%増)、営業利益は12.0億円→14.0億円(同46%増)。会社側では教育業界向けのメディアサービスについては積極的に事業展開しており、売り上げ拡大を見込んでいるが、金融業界向けのメディアサービスおよびコンサルティングサービスについては顧客ニーズに対応する形で事業を進めており、保守的にみている。当研究所でもこれらの事業の伸びを低くみていたが、実際には好調が続いているようだ。このため、売上高を増額。利益面では、会社側が計画している4Qの費用投下を考慮したが、4Q3カ月間においても赤字に転落することは考えにくく、営業利益の予想も引き上げた。

17/10期はコンサルティングサービスも拡大する見通しへ
当研究所では、17/10期の単独予想も上方修正した。売上高は49.4億円→58.0億円(前期比25%増)、営業利益は14.0億円→17.5億円(同25%増)に引き上げた。メディアサービスについては、従来は17/10期に伸び率が鈍化すると想定していたが、慎重にみていた金融業界向けが順調に推移していることから、引き続き高い成長率が続くとみた。コンサルティングサービスについては、会社側が注力していない分野であるため従来は売上高横ばいでみていたが、順調に拡大が続いていることから17/10期も比較的高い増収率が続く予想とした。利益面では、コンサルティングサービスの拡大を見込んだことから従来の想定よりも売上総利益率を低くみたが、増収効果により営業利益も大幅に拡大するとみた。

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