沢井製薬<4555>促進策追い風に増収・増益を見込む予想据え置き

2016/09/16

促進策追い風に増収・増益を見込む予想据え置き
リサーチノート
(株)QUICK
真下  弘司

研究開発費の増加で1Q は7%営業減益
17/3 期1Q の連結業績は、売上高が前年同期比12%増の329 億円、営業利益は同7%減の59 億円、前年同期は負ののれん発生益8.4 億円を計上していた反動で純利益は同14%減の44 億円となった。ジェネリック医薬品(GE)市場は、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2015」で数量シェア目標(17 年央に70%以上、18 年度から20 年度末までの間のなるべく早い時期に80%以上)が掲げられたことを受け、16年4 月に院内処方を行う診療所における評価の新設(外来後発医薬品使用体制加算)などGE の使用促進策を含む診療報酬改定が実施され、薬局市場のみならず病院市場、診療所市場でも需要が拡大。同社でも薬局向けが伸長したほか、病院・診療所向けも順調に推移。利益面では薬価引き下げにより原価率が悪化、米国市場向け製品の開発に伴う研究開発費の増加もあり、営業利益は減少。また新たな数量シェア目標を受けて15 年5 月に発表した中期経営計画(18/3 期までの3 カ年)の修正を発表。18/3 期の業績目標を売上高が1470 億円→1570 億円、営業利益は250 億円→260 億円に引き上げた。

会社計画・当研究所予想とも変更なし
17/3 期通期の連結業績に関して会社は、売上高が前期比16%増の1430 億円、営業利益は同8%増の250億円を計画。1Q の業績は、使用促進策に伴うGE 市場の動きが、当初想定より弱く売上高は計画を若干下回る進捗だが、利益は想定通り推移しているとして期初公表の計画を据え置いた。数量シェア80%の実現に向け、また16 年4 月の使用促進策を受けて販売数量の伸長が予想されるとして通期では増収・増益を見込んでいる。
企業価値研究所予想も据え置く。当研究所予想の17/3 期の連結業績は、売上高が前期比16%増の1432億円、営業利益は同10%増の256 億円。続く18/3 期は、売上高が前期比11%増の1592 億円、営業利益は同13%増の288 億円を予想する。16 年4 月の薬価引き下げの影響はあるものの、同じく4 月の診療報酬改定におけるGE の使用促進策もありGE 市場は新数量シェア達成に向けた拡大が続くと予想。同社はリーディングカンパニーとして市場拡大の恩恵を享受、好業績が続くとの見方に変更はない。

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