RIZAPグループ<2928>RIZAP ブランド事業の拡大背景に成長続く

2016/09/14

R I Z A P ブランド事業の拡大背景に成長続く
リサーチノート
(株) QUICK  豊田  博幸

17/3 期1Q はRIZAP ブランド事業の拡大と新規連結効果で大幅増収、黒字転換
17/3 期1Q の連結業績は、売上収益が前年同期比64.3%増の198 億円、営業損益が37 億円の黒字(前年同期は21 百万円の赤字)と、大幅な増収、黒字転換になった。売上収益を事業別にみると、美容・健康関連事業がRIZAP ブランド事業の大幅な伸長に加え、通販事業も拡大し同18.0%増の76 億円。他の事業の売上収益もM&A(企業の合併・買収)やネット販売の寄与などから軒並み増加しており、アパレル関連事業が同9.6%増の25 億円、住関連ライフスタイル事業が新規連結のタツミプランニングの寄与が大きく同4.9 倍の70 億円、エンターテイメント事業が同42.8%増の27 億円となった。低採算の住関連ライフスタイル事業やエンターテイメント事業の売上収益構成比上昇により、売上総利益率が62.1%→51.3%と低下したが、RIZAP ブランド事業や通販商品の広告宣伝効率(=広告宣伝費投入に対する商い成約率)の上昇に加え、M&Aによるのれん(割安購入益)発生など、その他の収益の拡大により営業利益は大きく改善した。
財務面をみると、有利子負債が16/3 期末238 億円→17/3 期1Q 末324 億円に拡大、自己資本比率が同様に19.0%→17.3%、D/E レシオ(有利子負債÷自己資本)が2.32 倍→2.69 倍と、直近はやや悪化。M&A を含め急速な業容拡大が続いているためだが、財務健全性は依然として良好な水準と評価している。

当研究所予想および会社計画ともに従来の通期予想を据え置き
QUICK 企業価値研究所による17/3 期通期の連結業績予想を据え置き、売上収益が前期比85%増の1000億円、営業利益が同3.3倍の105億円とする。RIZAPブランド事業は、ボディメイクジムにおける客数拡大や、シニア層の開拓などにより、売上収益拡大を見込む。物販の好調に加え、ゴルフや英語の寄与も見込まれ、当研究所では17/3期のRIZAPブランド事業の売上高は、350億円を予想する。通販製品も「どろあわわ」、「ひとてまい」などの商品訴求力の向上などで拡大が見込まれ、主力の美容・健康関連事業は順調な拡大が続こう。営業利益は宣伝費の拡大が見込まれるが、高採算のRIZAPブランド事業の拡販、子会社化した企業の効率性改善効果などで吸収しよう。RIZAPブランド事業の収益改善が想定以上に進んでいるが、今後の戦略事業分野への追加投資の可能性もあると、当研究所ではみており、現時点では従来予想を変えないことにする。
17/3期通期予想を据え置いたので、18/3期通期予想も据え置き、売上収益が前期比30%増の1300億円、営業利益が同33%増の140億円を予想する。
【17/3期通期の会社計画も据え置き】
会社による17/3期上期の連結業績計画は、RIZAPブランド事業の好調や、新規連結企業の増加などから、売上収益が390億円→418億円、営業利益が32億円→51.4億円、純利益が11億円→26.1億円に増額した。ただ、通期計画に関しては据え置き、売上収益が前期比85%増の1000億円、営業利益が同3.2倍の101.5億円としている。現在、精査中であり、修正の必要が生じれば速やかに公表するとしている。

積極姿勢変わらず、RIZAPブランド事業を軸に成長加速
会社では、15年2月に発表した中期経営計画「COMMIT2020」(~21/3期)に取り組んでいる。医療分野への進出、海外への本格進出、成長基盤の一層の強化を実行し、「自己投資産業グローバルNo.1ブランド」を実現するとしており、具体的な数値目標としては17/3期に売上高1000億円、営業利益100億円、21/3期に売上高3000億円、営業利益350億円を目指すとしている。拡大が見込まれるRIZAPブランド事業を軸にヘルスケア関連ビジネスの拡大が見込まれるが、アパレル関連事業、住関連ライフスタイル事業、エンターテイメント事業など事業ポートフォリオのバランスも踏まえながら、事業展開していくとしている。財務健全性を維持しながら、事業拡大を図る方針だ。
【成長加速のための施策を実施】
ストック型ビジネスモデルへの転換、海外展開の加速化、ヘルスケア領域の拡大を通じ、中期的な成長を加速する考えだ。具体的にはRIZAPブランド事業を中心に、サービス向上(リピート施策の徹底、紹介入会の増加、物販販売の強化など)で顧客の満足度を上げ、顧客数の拡大を収益増に直結させる。海外展開は富裕層が多い都市への出店を強化。また、RIZAPのヘルスケアでのブランドを確立することで、ビジネス拡大につなげていく考えで、東京大学との共同研究の開始など、グローバルで通用する科学的健康管理法の確立で信頼を得ていく意向だ。

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