星光PMC<4963>化成品の好調などを受け、利益面で上方修正

2016/06/09

化成品の好調などを受け、利益面で上方修正

リサーチノート
(株)QUICK 伊藤 健悟

1Qは製紙用薬品、化成品の両事業が大きく利益を伸ばす
16/12期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比1%減の59億円、営業利益が同2.0倍の5.0億円となった。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は、需要低迷でオフセットインキ用樹脂などが落ち込んだほか、記録材料用樹脂も振るわず、減収、大幅減益に。一方、製紙用薬品事業は、国内の紙・板紙の生産量がほぼ前年同期並みとなる中、シェア向上で売上数量を拡大。中国でも新規顧客の獲得などが進み、出荷は堅調に推移した。原料市況下落に伴う製品価格引き下げで売上高は微減となったが、数量増とコスト削減・合理化の効果で大幅増益となった。化成品事業は、3Dプリンター用のUV硬化樹脂など新製品が伸びたほか、化粧品、電子材料向けも伸長して業績を拡大。連結全体で若干の減収ながら、利益は高い伸びとなった。

化成品の販売好調と円高がプラス要因に
1Qの決算にあわせて会社側は、16/12期上期の連結業績見通しを売上高121億円(変更なし、前年同期比微減)、営業利益6.0億円→8.1億円(同30%増)、純利益4.6億円→7.1億円(同33%増)へ修正した。国内外でコスト削減・合理化が順調に進んでいるうえ、化成品事業の出荷が想定以上に順調に増加しているためと説明。純利益は、KJケミカルズ社の100%子会社化に伴う特別利益の発生などを織り込んでいる。通期の見通しは、今後の為替や原燃料市況に不透明感が強いとして、期初計画の売上高248億円(前期比1%増)、営業利益15億円(同11%増)を変更していない。
企業価値研究所では、16/12期通期の連結業績予想を売上高240億円(変更なし、前期比2%減)、営業利益15億円→18億円(同33%増)、17/12期は売上高250億円→252億円(前期比5%増)、営業利益17億円→20億円(同14%増)へそれぞれ修正する。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業の環境は厳しく、今期は年間でも減収、減益となるが、来期は新製品の戦力化と合理化の進展で回復に転じる見通し。化成品事業は国内外で総じて順調に推移しており、原料安の追い風もあって着実に収益を伸ばそう。製紙用薬品事業では、中国での出荷が想定以上に拡大している。ここでは円高が利益面でプラス要因となることもあり、従来予想を上回る増益となりそうだ。より中長期的には、新規事業として開発中のCNF(セルロースナノファイバー)や銀ナノワイヤなどが業績の伸びの牽引役になると期待する。

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